リボツナ4 | ナノ



おまけ2.




我ながら流されてるなという自覚はある。だけどそれに身を委ねるのも悪くはない。
10数年ぶりに再会して、奇跡のように惹かれ合った。これからどうなるのかも分からないけれど、今のこの気持ちを抑える術が見当たらないのだから仕方が無い。

すぐに重なってきた唇に応えるように薄く口を開けば躊躇いなく舌を差し込まれて口付けが深くなる。
バスルームの冷たい床の上に転がされて、食いつかれる勢いのキスと上から伸し掛かってくる身体に息がうまく吸えなくて空気を求めて身を捩る。するとそれすら許さないとでもいうように引き戻されてシャツの裾から手が入り込んできた。
ヒヤリと冷えた空気に晒されて、自分の身体が熱を持ちはじめていたことに気付く。恥ずかしいほど期待に熱くなっていた肌の上を冷たい手が撫でていき、その度に粟立つ肌は触れられることを気持ちいいと感じていた。
身体の隅々まで確かめるように動く手がシャツを捲りながら上へと辿っていく。胸の先まで伸びた手が、手の平で円を描くように揉んでいくと2つの先が硬くしこる。ツンと立ち上がった乳首がそれ以上の刺激を期待して震えるも、手はもっと上へと通り過ぎていった。

「ゃ、なんでっ?」

口付けが解けたことにも気付かず明確な刺激が欲しいと頭を振ると、オレを見下ろしていた顔が胸へと近付いてくる。
ゆるい刺激のせいで焦らされていたオレは昂った身体に唇が降りてくることを望んで仰け反った。

「ツナ」

と声を掛けられて視線をそちらに向ければ、赤く尖った乳首にリボーンの舌が近付いてくる。下から舐め取られる様子に興奮してズボンの前が膨らみはじめる。唾液がそこに絡む音と生暖かくて柔らかい舌の動きに視線が外せなくなった。
オレの見ている先でリボーンは唾液にまみれいやらしく尖った先に唇を近づけると吸い付いてきた。
唇で回りをなぞると先を舌で転がして舐める。
気持ちよさにあがった喘ぎ声を聞いたリボーンは、もう片方を一舐めしてから顔を寄せてきた。

「イイだろう?もうこっちも随分と苦しそうだぞ」

と手をオレのズボンの前に押し付けてグリグリと捏ね繰りまわす。すでに下着を濡らしていた起立の先を弄られて息を飲み込めばすぐにリボーンの手が離れていった。

「自分で見せてみろ」

気持ちいい行為を覚えている身体は、羞恥もどこかに置き忘れたまま操られるように手がズボンの前へと伸びていく。
ベルトを外しボタンを開けてジッパーを降ろすとわずかに湿った下着が現れた。
リボーンの手が下着ごとズボンを掴むと腰を浮かせて目の前の首に腕を巻きて、つけされるがままに下肢を剥かれた。
寒さにではなく震える尻をリボーンの手が腿の内側を伝って窄まりへと伸びてくる。
乾いている指に撫でられてもそれ以上の行為を拒むようにそこが閉ざされていた。ここまで昂っている身体を剥がされたくなくてリボーンの首にしがみ付いていれば、その腕を取られてうつ伏せになるように腕を床に押し付けられた。
落ちてきたシャツを捲ったリボーンの手が何も身に付けていない下肢に伸びて、そのまま尻を鷲掴みにされた。

「ひっ…!」

もどかしさに後ろを振り返った先にはリボーンの顔が埋められていて、驚きの声を上げようとした矢先に窄まりをぬるりとした何かが触れた。温かいそれがほぐすように周りを湿らせていく。
ここにはジェルの代わりになるような物もなくて、しかもそんな場所に顔が近付いていることにさすがのオレでも察しはついた。

「やめ、だめ…っ!」

逃げ出そうと伸ばした手は快楽に震えて宙を掻く。腰を掴んでいる手の強さと少しずつ中へと忍び込む舌に翻弄されて息を吐き出せば、指が襞を掻き分けてずぷりと押し込められた。
乱暴に奥を広げる指は痛い筈なのに、それぐらい求められていると思えば嬉しくもある。余裕のない様子に煽られて触られてもいない起立の先から体液が零れ落ち、2本に増えた指を飲み込んで声を上げた。

「んんっ!」

グリッとそこを擦られて自分でも分かるほど中が締まった。その声に息を詰めたリボーンが突然指を引き抜くと後ろから布擦れとジッパーを下げる音が聞こえてきた。
背後から熱い塊を押し付けられて身震いすると、シャツの襟の間に鼻を入れたリボーンの吐息が項にかかる。

「入れるぞ」

何度も首を縦に振って犬のように這い蹲りながら腰を高くあげると、硬い起立は割くように尻の間に押し入ってきた。
痛みで息を詰らせたオレを無視したまま深々と差し込まれて身体が強張る。そんなオレの胸に手を這わせ、乳首を柔らかくつままれた。指先が捏ねるようにしこった先を転がして、その指の動きにつられて力が抜けていく。
すると中の起立が動きだして、まだ引き攣れている中を強引に擦られてしまえば気持ちよさを思い出した身体が勝手に揺れる。閉じられない口からポロリと零れた言葉ははしたない本心だった。

「いいの…もっと…」

「もっと?こうか」

腰を掴んでいたリボーンの手が前に伸びて、先走りを零す中心を握り締めた。ぬめるそこを扱いた手とは反対の手が挿れたまま広げられている周りに指を添えてぐいっと左右に広げた。
いっぱいまで広げたそこに強く腰を打ちつけられて喘いで仰け反ると、前に伸びている手が扱く勢いを増していく。
先のくびれを強めに下から扱かれて堪える間もなく白濁を吐き出すと、抜き差しを繰り返していた中の熱塊が腹の底まで突き入れられて飛沫を叩きつけられた。

ガクガクと震える足は力を入れることも出来ずに床に身体ごと突っ伏して投げ出す。
着ていたシャツが自分の精液で汚れたことも、溢れ出た白濁が腿を伝う気持ち悪さにも目を瞑って空気を吸い込んだ。
ズルリと中から出ていった太さに身震いをすると、後ろから手が伸びて顎を取られる。すぐに重なった唇の吐き出す熱さに浮かされて、伸ばした手をリボーンの背中に回すと片足を取られて足の間にリボーンが割り込んできた。

「…元気だな、」

「当然だぞ。16年越しの想いだからな…死ぬ気でついて来い」

呆れ気味のオレへの返事に驚いて顔をあげれば、もどかしいといわんばかりにシャツのボタンを力ずくで飛ばしていった。
すぐに入り込んできた起立に逆らえなかったオレは、それが嫌じゃないことに笑いながらもリボーンの唇に自分のそれを重ねていった。


終わり



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