リボツナ4 | ナノ



その後




アルコールの力というものは偉大だ。何せいい訳が出来る。
酔った勢いだからで済まされることも多いではないか。
だけど今はそれも出来ない。
30も手前の大人2人が真昼間からベッドまで待てず床の上で身体をまさぐり合っているなんて誰にも言えない。


脱がされたというより、剥かれたシャツが肘の動きを邪魔してシャツのボタンを外す手が上手く動いてくれないことに泣きたくなった。
それでも一つ、二つとどうにか外れたボタンの先から現れた肌に口付けるとオレの下肢を扱いていた手がビクリと跳ねる。
日本人とは違う白い肌に自分が付けた跡がぽつんと見える。自分だけのものだと思えば余計に欲が湧いて、もう一度と口を寄せていけば待っていられないとばかりにリボーンの手が先走りで濡れている中心を強く擦った。

「うっ、あぁぁ!」

容赦のない指がくびれと先を弄って、それに我慢を忘れた起立の先から白濁が溢れた。リボーンの手を汚していくはしたないソコを握り締められたまま唇を塞がれる。
口腔で荒い息を吐き出していた舌を吸われ、イったばかりの先に硬く熱い塊を押し付けられて快楽に滲む視線を奥へと向けて興奮した。
自分よりも怒張したリボーンの起立で擦られれば気持ちよさに口端から唾液が零れ出る。互いの敏感な部分で擦り合う行為はなんと獣じみたことか。
そうさせているのが自分だと思えば益々興奮して身体が熱を帯びていく。

2本の起立が擦れ合うことで生まれる快楽に逆らう気もないオレは手を伸ばすとリボーンの手に手を重ねて下から擦り上げるように腰を動かした。
息を飲んで堪えるリボーンの手からはみ出ている先に指を添えて弄ればどんどんリボーン自身が膨らんでいく。
太く逞しいそれに自分の起立も擦られて身悶えると、口付けを外していた薄い唇を赤い舌が舐め取っている。さながら肉食獣の舌なめずりにも似たそれに身体が疼いてブルっと震えた。
リボーンの手が互いの起立から奥へと伸びていく。窄まりの口をなぞる指はもどかしいほどゆるゆると優しく回りを行き来する。

「っ…!も、」

もっとなのか、もうなのか自分でも分からない。
我慢できないと首を振り、自ら膝を抱えて晒したそこは卑しくヒクついて中へと誘う。
そんなオレを焦らすように撫でる指に涙が零れる。
震えるほど求めて泣くオレを、上から見ていたリボーンは口端を上げて笑った。

「しょうがねぇ淫乱だな」

そんなんじゃないと言いたいのに、返す間もなく指を奥へと突き入れられた。中指の腹で襞を擦られながら、ずぶずぶと一気に挿入されて仰け反る。
中を探るように蠢く指に抱えていた膝を持つ手が緩んで手を伸ばすと、その手を床に押し付けられて抱えられるように身体を反転させられた。

「いいポーズだぞ」

「いやっ…」

腰を高く上げて隠すものもないそこを晒している。抜き差しを繰り返される度に窄まりが物欲しげに蠢く様まで見られているのに逃げ出せない。
こんな時こそアルコールがあればよかったのに。
恥ずかしいと思う気持ちを押し退ける快楽に突き動かされて、閉じることも出来ない口から聞くに堪えない声が漏れた。
後ろからの視線に焼かれながら脱ぎ捨てられていたリボーンのYシャツに顔を埋めると、リボーンに抱きかかえられている錯覚に陥って助けを求めるようにしがみ付く。
すると触られてもいないのに起立は硬く反り上がり、床の上に先走りを零したオレの中心を見つけたリボーンがクスリと笑う。

「今日はずっと傍にいてくれるんだろう?」

浮かされたようにコクコクと頷くオレに、リボーンは指を引き抜くと腰を高々と持ち上げた。

「ならずっとこのままだぞ」

後ろから押し入ってきた熱塊に吐き出す息が止まる。酷い異物感に身体は強張るのに、動く度にわずかな快楽を拾って痺れたように中がヒクつく。
リボーンの手が前に伸び、床を汚していた起立を握れば応えるように奥に入るそれをぎゅっと飲み込んでしまい恥ずかしさに顔を隠すと後ろから妙な音が聞こえてきた。
慌てて振り返るとリボーンの手には携帯が握られていて驚いた。

「バッ、なんでそんなことするんだよ!」

「いつでも恋人の痴態を眺めたいっつう男心が分かんねぇのか?」

「分かるかっ!」

これ以上撮られたら堪らないと手を伸ばすも、するりと交わして腰を打ちつけられる。漏らすまいと押さえていた口から零れた喘ぎ声を聞いたリボーンは、携帯をこちらに向けたままオレの腰を片手で掴むと挿入を激しくしてきた。
羞恥とそれから撮られていることに興奮した身体が熱くなって声が抑えきれなくなる。
Yシャツに頬を押し付けて差し出した腰に回された手が増えて、顔の真横に携帯が置かれたことに気付いても止められない。
下生えの奥の柔らかいそれを揉まれると腰が抜けそうになるほど気持ちいい。力の抜けた足の間から深く穿たれて仰け反った肩に後ろから喰い付かれた。
痛い筈のそれさえよくて、後ろから聞こえる息遣いが荒くなり中を掻き回される起立に理性を奪われてまた白濁を吐き出した。

「は…っ、ん」

しがみ付いたシャツに顔を埋めて果てた余韻に震えているのに、奥を突く動きは止まることなく激しさを増す。
突かれる度に零れ落ちる白濁が腿を汚していき、力なく崩れ落ちそうになる腰を引かれて喘ぎを漏らす。
朦朧とする意識の底で腹の奥まで押し入った起立が熱い迸りを叩き付けた。

ぐったりと身体を床に投げ出していれば、腰を掴んでいた腕が肩を掴んで後ろへと引っ張られる。逆らうことも面倒でそのまま身を任せているとリボーンの膝の上に据えられてため息が漏れた。

「…いい加減に離して欲しいんだけど」

繋がれたままの下肢を差して言えば、リボーンはどうしてだと心底不思議そうに言い返す。

「今日はずっと一緒にいるんだろう?」

「そうだけど、そうじゃなくて…」

まさかと思いながらも後ろを振り返ればとてもイイ顔で抱き付いてくる。
これはひょっとして。

「…まさかこの状態で12時までってことはないよな?」

まだ3時を少し回ったばかりの時計を視界に入れながら呟けば、リボーンはオレの肩に顎を乗せたまま回した腕を動かしはじめた。

「ツナのここはもっと欲しいと言いはじめたぞ」

「いいい、言ってない!言ってな、あっ!」

胸の先を指先で捏ねられて上擦った声があがる。逃げ出そうにも入ったままの状態では足さえ思うように動かない。
ダメだ、ダメだと焦る心中とは裏腹に蕩けていく身体は正直に反応を返して熱くなる。
それでも縋るように手を添えると、胸を捏ねていた指がもっと下へと落ちていった。

「明日、立てなくなるだろっ!」

「何言ってやがる。契約書を破棄したんだ、花屋は辞めてついてくるんだぞ」

「そんなこと言ってない!てか、破り捨てたのはお前だーっ!」

その後がどうなったかなんて敢えて言いたくないオレだった。



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