リボツナ4 | ナノ



5.




嫌だと叫ぶよりも先に冷たい何かを滴らせた指を押し付けられて身体が強張る。その指が躊躇いなく中へと挿し込まれる衝撃に堪えるようにシーツへしがみついた。
握りしめたシーツに顔を埋めて指の行方を気にしていれば、長い指がゆっくりとソコを広げるように蠢く。
ぬめる指の動きにぞわぞわと背筋に悪寒を走らせても、痛いというほどでもない緩慢な動きに徐々に強張りが解けて吐息が零れた。

「こっちの覚えはいいみてぇだぞ」

何のことだと聞き返そうとして、覗きこんだ先の自分の起立を見て言葉に詰まる。
違和感に萎えたと思っていたそこは、逆に今にも弾けんばかりに勃ちあがり腹に付くほど反り返っていた。
期待に硬く膨らんだ先から滲む先走りが、シーツを濡らしている。
赤というより鮮やかなピンク色に染まった自身は自分の目から見てもいやらしく映って、それが恥ずかしい筈なのに興奮を覚えた。
これから何をされるのか分からないと怯える気持ちより、もっと気持ちよくなりたいという身体の欲求が勝る。
そんなオレを後ろから見ていたおじさんは、わざと音が出るように指を動かして抜き差しを繰り返した。

「ふっ…う、んっ!」

ソコを軽く擦られると甘い声が漏れる。
イイところとその周りを弄る指に従うように腰が揺れて、わずかばかりに残っている羞恥が声を漏らすまいとシーツに噛みつくも、無駄な抵抗だと笑うように指を増やされてソコばかりを擦られた。

「ひっ…!」

「ダメだろう?イイならそう言わねぇと、な」

もっと欲しかったんだろうと増やされた指で中を乱暴に引っ掻かれて喘ぎ声があがる。
指の動きを追うように勝手に動く腰を掴まれて3本目の指まで中に押し込められた。
窮屈なソコを大人の指で広げられればさすがに痛い。なのにそれでも動きを止めない指がギチギチと締め上げる奥を爪で擦った。

「っ、ぁ…あ!」

過ぎる快楽に遠くなりかけた意識が、いきなり全ての指を引き抜かれたことでどうにか飛ばずに済んだ。それはいいことなのか、悪いことなのかオレには分からない。
肩で息をしながらシーツに埋めていた顔を上げると、背後から伸し掛かる気配とともにするっと胸に手が伸びて先をつままれた。

「お前、本当にド淫乱だな…落ちちまうほど気持ちいいのか?」

「ヤっ…!ちが、」

あんまりな言葉に首を振って否定しても、胸を揉まれながら足を広げられ濡れた手で内ももを撫であげられれば起立の先からは歓喜の滴がしたたり落ちておじさんの言葉を肯定する。
ひどくもどかしい刺激しかない状態に自分で起立をシーツを擦りつけていれば、ぐっと腰を抱えあげられて仰向けに転がさた。
膝裏を抱え上げられてぐっしょりと濡れた薄い下生えの奥までおじさんの眼前に晒されて恥ずかしさに言葉も出ない。
そんなオレをニヤついた顔で見ながら顔を寄せてきた。

「もっとイイこと、教えてやるぞ」

「もっと…?」

指を引き抜かれて物欲しげにヒクついていたソコを見透かされたように笑われているのに堪え性のないオレはその言葉に喉が鳴る。
まともに働かない頭の中はおじさんの言葉でいっぱいになって、縋るように手を伸ばすと上から近付いてきた顔が鼻先に触れた。
反射的に目を瞑ったオレの尻の間からジッパーを下ろす音が聞こえて、何だろうと開いた視線の先に自分のそれとは比べ物にならない勃起を見つけてギョッとする。

「ひっ…!」

逃げるより先に重なってきた口付けと、その後の喰い破られるような衝撃に身体が強張るも、おじさんの手が背中に回されてその温かさに少しだけホッと息を零して強張りが緩む。
宥めるような手付きと逃げられない口付けに少しずつ恐怖が薄れて、伸ばした手が掴んだシャツの後ろ襟の硬さにやっと自分の置かれている状態が飲み込めた。
男女間でする性行為というものだと理解した途端にじわりと奥が熱を持ちはじめる。
ゆっくりと中へと入ってくる硬いそれがおじさんの起立だと思うと、後ろめたさより膨らんだ何かが疼き出す。
重ねた舌を吸われビクンと跳ねた背中を強く抱き締められたところで、中を突き上げられたオレは我慢しきれずに白い体液を噴出した。

「んぁ…あ、っ!」

零れ出る喘ぎと下肢を汚す白濁を気にした様子もなくおじさんは腰を押し付けてくる。
イったのに休む間もなく中を抜き差しされてしまえば、身体は勝手に律動を受け止めて抱えられていた膝は狭まり、おじさんの背中の後ろで足が絡まった。
自分だけじゃない息遣いが耳元で響けば余計に身体は昂っていく。
もっと欲しいと貪欲におじさんの首を引き寄せて唇を重ねていれば、玄関から物音が聞こえてきた。
オレを呼ぶ声に意識が戻る。
今までしてきた痴態を思い出して慌てて腕を突っ撥ねて逃げ出そうとするも、強い力でベッドに縫いとめられた。

「イヤ…っ、だめぇ!」

押し殺した声で懇願してもおじさんの顔は薄笑いを浮かべたままこちらを眺めている。焦る気持ちとは別に中を擦り上げられる度に自分の中心は熱を持って硬くなり、起立を咥えこむ奥は逃すまいと蠢く。
階下ではパタンとリビングを覗いただろう音がして、その次に駆け上ってくる足音が聞こえてきた。
見つかりたくない一心で口に手を当てて喘ぎを漏らすまいと堪えていれば、それを分かった上でおじさんがイイところを強く擦ってベッドを軋ませた。
広いベッドの軋みより手の平から零れた声に廊下の気配が近付いてくる。
目を見開いてドアが開かないことを願っていたのに、ギィとわずかな音を響かせて今は一番見たくなかった顔が現れた。

「…ツナ」

「っつ!」

驚きに瞬かれた長い睫毛と薄く開かれた口許を見ていられずに瞼を固く閉ざすと、腕で顔を囲ってリボーンの視線から逃れた。

「早かったな…いや、遅かったのかもな」

「てめぇ、」

聞いたこともない低い恫喝に竦んだ身体が小刻みに震える。それに気付いたおじさんがオレの身体に手を伸ばすと顔を抱えた腕ごと抱き締めてきた。

「そこで指でも咥えて見てるつもりか?ツナ、イイ顔を見せてやれ」

とんでもない言葉に首を横に振ってリボーンが出て行ってくれることを願う。こんな状態だというのにおじさんの起立が動く度に中が疼いて仕方が無い。
早く動いて欲しいのに、動かれたら淫らに喘ぐ自分をリボーンに見られると思うと怖くて堪らない。
ガタガタ震えながらリボーンの足音を聞いていると、遠ざかるどころか近付いてくる気配に身体が固まった。
見上げることすら出来ずに腕で顔を隠せば、その腕を取られて覗き込まれた。

「オレが最初じゃねぇのは腹が煮えくり返る思いがするが…ツナのイく顔を見損ねる方がもっと嫌だぞ」

「リボーン…」

思いもよらなかった言葉に視線を上げると、ベッドの上に乗り上げたリボーンがオレの手を左右に押さえつけて逃げられないように固定する。
上半身をリボーンに、下半身をおじさんに押さえつけられたまま呆然としているオレを余所にいきなり後ろの挿入を始められて声があがる。

「や、ぁ…っ!」

2人に見られながらなんて冗談じゃないと首を振っても、2人がかりで押さえ付けられた身体はビクともしない。
中で体積を増したおじさんの起立に激しく抜き差しを繰り返されてしまえば、逃げる気力すら奪われて貪欲に飲み込もうと蠢く。
吐き出した息の熱さに自分がどれだけそれを待ち望んでいたのかを知って目の前が暗くなった。

「いやっ、放してっ!見るな…!」

上から注がれる視線は絡みつくように顔と全身を隈なく舐めていく。おじさんの舌に嬲られた乳首も痛いほど膨らんでしこっていた。
赤い跡を残したままの胸から視線を逸らしたリボーンは、乗り上げるようにオレの上に覆い被さると、先ほど漏らしたままの白濁で汚れ今は透明な汁を零しているそこに口を寄せてきた。

「ん、ふぁ…っ」

丁寧に下から掬い取る舌使いと、奥まで突き入れられる律動に目頭が熱くなる。ヨすぎて自分がどうなっているのかさえ分からないまま2人に翻弄される。
先のくびれに舌を這わせられれば中が自分でも分かるほど締まり、おじさんの起立が中を掻き回せば先からは我慢しきれずに体液が零れ出た。
羞恥心も飛ぶほどのそれらに身動きが取れない身体はビクビクと跳ねるだけで精一杯だった。
どうにかなってしまいそうな自分を取り戻すために掴まれている手をリボーンのそれに絡めると、すぐに気付いた手が握り返してくれた。

「気持ちいいか?」

「うん…」

そうかと笑った顔に胸の奥を突かれて、何かを口にしようとしたのに声にならない。リボーンと声を掛けようとしたところで中を突く動きが激しさを増して、また快楽の海に引き戻された。

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