ログ話(改定版)人気のない放課後にひょっこりと現れた少年の、物陰に隠しきれなかった茶色い髪の毛を視界に入れて、長い足を机の上に放り投げたまま時間を潰していた保険医のリボーンはすぐさまその足を床につけると足音を立てずに保健室から抜け出した。 幸いなことに少年はいつも意識が散漫な性質で、特に今日は何事かを思い悩んでいる様子だった。 そうでもなければこんないわく付きの人物が管理している保健室に出入りしている筈もない。 お気に入りとそうでない者の区別が明確なこの保険医は、女子児童やその母親、女性教諭たちには絶大な人気を誇っていたが、逆に男子児童やその父兄、男性教諭たちは絶対に逆らわない、目を合わせない、いい訳をしないという不文律が存在していた。 けれどそんな彼にしては珍しく…というか初めて男子児童のお気に入りができた。 それがこの少年・沢田綱吉である。 昨年赴任してきてからずっと面倒をみている少年で、黒髪ばかりの児童のなかにあって 珍しく染色ではなく地色での明るい茶色の髪と瞳を持っていた。 勉強ダメ、運動ダメ、要領も悪いとくれば保健室の世話になることも多いというものだろう。 知るとはなしに綱吉を知ることとなったリボーンは、その時を待っていた。 そう自分の手の中に堕ちてくる綱吉を。 「で?今日はどうしたんだ?」 と水を差し向けてやれば発育途中の細い肩がビクリと揺れて顔を伏せる。そんな綱吉の行動が気に喰わないとでもいうように、ギィと背凭れに背を預けたリボーンはこれ見よがしに組んだ足をブラブラと揺らして綱吉のつむじを見詰め続けた。 先ほど、あのまま逃げ出そうと足を踏み出した綱吉の腕を掴んで保健室まで引っ張り込んだ。 勿論、誰かに邪魔をさせる気などないリボーンは保険医不在のプレートを扉の前に出すと鍵まで念入りにかけて声も聞こえないようにとベッドまで綱吉を引き摺って押し込めてからカーテンを閉め切っていた。 ベッドの上で正座をして顔をシーツの布地へと向けている綱吉は意を決したように顔を上げた。 「こんなこと、誰に相談したらいいのか分からなくて…」 「あぁ?」 悲壮なというには若干恥じらいの混じった表情に、余程言い難い話しなのかと背凭れから身体を起こすと綱吉に近付いていく。 そんなリボーンを見て逃げ出そうとした腕を掴むと、ヤケクソになったのか赤い顔を上げてポツリと呟いた。 「先生、俺朝起きたら変なのがパンツについてた…どうしよう病気かな?」 それを聞いたリボーンはピタリと動きを止めて、ついでに表情も凍らせた。 そんなリボーンを見て、自分は何か病気なのだろうかと不安を覚えた綱吉が言葉もなく見詰めていると、その視線の先でリボーンはうっすらと笑みを浮かべた。 なにを言われるのかと身構えた綱吉にその妙に楽しそうな視線を合わせると、正座している膝小僧に手を這わせたリボーンがずいっと身を乗り出してきた。 「まずはズボンを脱ぐんだ。ああ、下着もな。そしてよつんばになるんだぞ」 「恥かしいよ先生…」 まさかそんなことを言われるとは思ってもいなかったツナは、膝小僧を触るリボーンの手から逃れようと慌てて横に手をついた。 それを追うように上に伸し掛かってきたリボーンの手が太腿をのぼって、まだ未発達な綱吉の中心へと伸びていく。 「大丈夫だぞ。これも治療のうちだ。いいかツナ。ここを触るとどんな感じだ?」 そう言ってリボーンにズボンの上から中心を撫で付けられた。 大きな手にグリグリと弄られる感覚に綱吉は息を荒くしていく。 「な、んかおかし…!」 逃げ出そうとしたツナの上に乗り上がると、リボーンの白衣がパサリと綱吉の肌の上に落ちてきた。縋るようにそれに手を這わせる。 気が付けばベッドの上に転がされ、ズボンは膝まで下げられている。 そんな自分の格好に気付かないまま初めての衝動に成すすべなくリボーンの手に身を委ねた。 「いいか?ここを触ると固くなるのが分かるか?そしてどんな気分だ?」 トランクスの上から握られ、自分のそこが形を変えていたことにはじめて気付く。トランクスの布地から滲むものに顔を歪めながらもリボーンの問いかけについ言葉が零れた。 「痛、でも…い、かも、」 誰にも、自分さえも触ったことのない場所を弄られて、痛みとそれ以上の熱さが湧いてきた。 そんな綱吉の状態など分かっているリボーンは喉の奥でクツリと笑うと今度は手をトランクスの中へと忍び込ませてきた。 「そうか、いいか。それならこうしたらどうだ?」 ぬるっとした起立の先を擦られて、綱吉はビクビクと身体を震わせた。 「や!ダメ…なんか、ビリってする!」 はじめてにしては濃厚すぎる行為に、まだなにも知らない綱吉は手の動きに合わせて身体が震えていた。 小さいそれを根元からぬるりと扱かれて握り締めていた白衣の裾から手が解けた。 それを見ていたリボーンは笑みを深くして手を止めると綱吉の耳元に唇を寄せた。 「クク…なら止めるか?」 「んゃ…やだ…」 うわ言のように漏れたか細い声と、摺り寄せてくる熱い身体を前に寄せた唇で綱吉の耳たぶを軽く噛めば、手の中のそれがビクンビクンと震え始めた。 あっさりと陥落する子供のそれを握ったまま、もう片方の手で綱吉のTシャツの裾をたくし上げると、平らな胸の先にあるそこに指を這わせた。 「こっちまでこうなってんぞ。」 ぽつんと胸を飾る粒を指で擦り上げると、息も絶え絶えの綱吉の声が聞こえてきた。 「やぁっ…!痛…いじわるしないで…よ…」 痛いといいながらも握ったままのそこは先ほどより膨らみ、ぬらぬらとした液が手を濡らしていく。 「真っ赤だな。なぁ、ツナ…。もっとイイことするか?それとも、やめるか?」 硬く膨らんだ胸の先を舌で舐め上げると、快楽に歪んだ綱吉の顔を覗きこみながらニヤリと笑い掛けた。 「う…ぅ…いいこと…って、こわくない?」 逃げられないと観念した綱吉が、声を震わせながらそう訊ねた。 それに悪魔もかくやという笑みを面に乗せる。 「怖くないぞ?むしろ、気持ちよくてもっと知りたくなるぞ?」 綱吉の先走りで濡れた指を、まだ生え揃ってもいない叢の奥のひそやかな窄まりに押し込めた。 これだけでは痛いだろうと、以前から用意していた専用のジェルを取り出すと指と一緒に押し込める。 最初は痛みで強張っていた細い身体も、ジェルが体温で溶け始めるころには逆に指を咥え込んで離さないくらいにまでなっていた。 それを確認したリボーンは、ぐぐっと指を奥まで捻じ込むと悲鳴のような喘ぎ声をあげた。 「やん!…ほ、ホントに?怖くない?…だったら…いいよ…」 長いがまばらな睫毛がふるりと震え、視線を合わせることも出来ない綱吉はけれど意思を伝えるために腕をリボーンの首に巻きつけた。 「…いい子だ。オレの指を銜えて離そうとしないな…自分でわかるだろ?ツナは淫乱だったんだな?」 「ちが…っ、ひっ…うんン!」 グジュグジュと指を抜き差しする度に漏れる音が、静まりかえった保健室に響く。 触ってもいないのに先から溢れる綱吉の先走りがリボーンの白衣にしみを作っていった。 「ちがう?ここに指入れられてそんな風になるのは淫乱でしかねぇんだぞ?恥ずかしいな…?」 「は…ぁん…っ!…だって…ソコ……い…ぃんだも…」 白くまだ柔らかさの残る肌を快楽に染め上げながらイイ場所を擦られる度に喘ぎを漏らし、絶え絶えの息を吐き出す。 「どんなふうにいいんだ?俺に教えてくれよ、ツナ」 そう問いかけながらも中を擦り上げると、自意識が薄れている綱吉の口から言葉が零れ出た。 「あ…な、んか、ジンジンして…んんっ、あ、やだでちゃ…」 先ほどよりも硬く起ち上がった綱吉の起立からは、とめどなく透明な液体が溢れていた。 それにもう片方の手を這わせ、ただ指の先で先走りを掬い取る。 「ん?どうした?怖くねぇぞ。いやらしくよどを垂らしてんな」 奥を爪で引っ掻きながらも、起立を扱きあげると一層強く綱吉の腕が巻き付いてきた。 「やだ、先生ッ!おしっ、こでそう、だよぉ…!んんっあ!!」 という言葉と共にリボーンの白衣を飛沫で濡らした綱吉は、はじめての吐精を終えて荒い息を上げた。 おわり |