リボツナ3 | ナノ



4.




学校という一種の閉鎖空間で、授業中に受け持ちの生徒に縛り上げられて服を剥ぎ取られていく…なんてどっかのAVじゃあるまいし、嘘だろ?といまだ現実味が乏しい。
でも腕に巻きつくネクタイの締め付けと、胸を舐められる感触に震える身体がホントウだといっていた。

「…余裕あんだな。慣れてんのか?」

「っ…だれ…が!」

舌が触れる度に情けない声を上げそうになって、それが嫌で歯を食いしばる。すると乳首を吸っていた口がまたオレの口へと落ちてきた。
開けてなるものかと閉じた唇に舌を這わせながら、空いた手で先ほどまで嬲っていた乳首を指先で突く。唾液に濡れ、つんと立ったそこを軽く擦られて気持ちよさに息が漏れた。
緩んだ唇からぬるりと舌を差し入れられ、歯列もこじ開けられた。噛んでやろうと思う瞬間を狙うように胸の先をつままれ、指の腹で押し付けられ、またつつかれた。
その度に熱い吐息が口から漏れて、リボーンの舌がもっと奥へと侵入する。
歯列の裏側から上顎へと舐め取ると、逃げるオレの舌を絡め合わせる。
他の誰としたキスよりも、深く濃厚な交わりをする舌に翻弄されて気が付けば履いていた筈のスラックスまで剥ぎ取られていた。

「も…やめろって…!」

やっと離れた唇はジンジンと熱を持ったままで、指でさんざん弄られた乳首は卑猥なほど尖っていて、必死で止めようと口から出る言葉がどこか嘘臭い。
そんなオレのことを嘲笑うかのように鼻を鳴らすと、トランクスの中へと手を差し込んだ。
ヘソをなぞり、その下へと指で辿るとあまり濃くない叢を掻き分けて半立ち状態になっているそこに触れた。
恥ずかしい上に何をされるのか分からない恐怖で思わず下肢を覗くと、オレに見せるようにわざと身体の隙間をあける。
そこにはリボーンの手によってトランクスから引き出され、ゆるく握られる様まで見せつけられ、それを喜ぶかのように立ち上がる自身があった。

居た堪れない。
咄嗟に横を向いて目を閉じると、起立を扱く指に力を込められる。
ぎゅっと握られたせいで痛くて涙が出た。

「どっか向いてんなよ。まだ授業中だからセンセイの彼氏は来ねぇ。」

「な…に?」

彼氏って誰のことだ。彼女は居たことはあっても彼氏は一度たりとていたためしはない。何のことだと訊ねようとしたのに、握っていた起立を今度は口で咥えられた。
そんなこと彼女にだってして貰ったことはない。

柔らかくぬめった感触に身体の力を奪われ、股間にある黒い髪を引っ張ってそこから外したいのにうまく力が入らない。
その間にもくびれを唇で扱かれて、裏筋を舌先でなぞり、先の一番敏感な部分も弄られた。
熱がそこに集まっていくのを感じて、どうにもならないほどの欲求を膨らませていく。
今すぐにでも弾けてしまいそうで、でもそれだけは残った理性がいけないと押し留めていた。

「はな、して…っ!」

恥も外聞もなく、悲鳴のような声で懇願すれば、先っぽを強く吸い上げられて止める間もなく白濁を吐き出した。
それをすべて嚥下し終えると、ショックで呆然としている上に吐精の後の弛緩したオレの身体をまた舐めだした。
吐き出したばかりの身体はどこもかしこも触るだけで痺れが走るようで、脇腹から腰へと下っていく唇にびくびくと身体を震わせた。
そんなオレの身体を裏返すと、肩をソファの背凭れへと押し付ける。
後ろで布擦れの音が聞こえ、ポケットから何かを取り出したことが分かる。ポト…と顔の横に落ちてきたモノが目に入ってギョッとした。

「おまえ…これ…って、」

何でこんなモノが今必要なのかとか、どうしてこんなモノを持ち歩いているのだとか、色々と聞きたいことがあるのに喉がひりついて声が出ない。緊張にか喉が渇き始めていた。
それに気付いたのか、上に伸し掛かっているリボーンはクツクツと暗く笑うと耳裏に息を吹きかける。それに容易く翻弄され、身体が跳ねる。

「大人しくしてろよ?」

耳を嬲られながらそう言われても返事など出来る筈もない。
双丘の最奥に冷たくぬるっとした何がそっと触れ、怖さに身体が強張った。
誰にも触れられたことのないそこを遠慮なく押し入られ、ぬめった音が耳を犯していく。

「い、やだ…っ!」

逃げ出したいのに、縛られた手と押え付けられている肩に阻まれて好き勝手に後ろを弄られていく。
顔の横には先ほど落ちてきたコンドームがこれからされることを確信へと導いているようで、必死にそれから目を逸らそうとぎゅっと目を瞑った。
すると後ろを抜き差しする指を増やされて、内壁を探るように動き回る。
気持ちいいわけがない。痛みはないが異物感が拭えない。
それに気付いたリボーンが恐怖で萎えた中心を少し強めに扱き上げると、性懲りもなくまた立ち上がり始めた。

起立の先から透明な体液が膨らむと、それを人差し指の先でぐりぐり押し付けられる。気持ちよさにハッハッと荒い息が漏れると後ろの窄まりをなぞる指がまた増やされて蠢いている。その動きは何かを探しているようで、バラバラに撫でる指が何かを掠めた瞬間、身体に電流が流れたようにビリッと身の裡に快楽が通った。
執拗にそこばかり擦られて、過ぎる刺激に言葉も忘れた。
上に覆い被さる身体も熱を帯びてきて、項にかかる息も荒く熱い。
イイところを弄っていた指をいきなり抜かれると、ひうっ…!と声が漏れる。
起立も先走りで濡れ、最奥も中途半端に放って置かれたままで身体の中が熱くてたまらない。
どうにもならない熱にうかされて、それでも唇を噛んでいると目の前のそれを摘み上げていく手が見えた。

「何する気…?」

精一杯我慢して普通の声を出したつもりでも、欲情に濡れた声は掠れて、艶を帯びていた。
気持ちが悪い、なんだこの声。
オレの声を聞いて目を眇めると、手にしたそれを着けていく。
慌てたのはオレだ。

「やめろって!」

「これ着けなきゃ中出しんなるぞ。学校にはシャワーなんかねぇから、気持ち悪いのはセンセイだ。」

「バッ…!」

「しばらくご無沙汰だったみてぇだな。一回出してるのに、もうこんなじゃねぇか。」

そう言うとオレの勃起した中心を掴んで先走りでぬめるそこを扱いていく。
逃げなきゃ…と頭の片隅で思うのにいうことを利かない身体にリボーンが近付いてくる。
熱い塊を最奥に押し付けられ、そのまま埋め込まれた。


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