スク水と準備4亀頭の先の赤黒く変質したそこをペロリと掬い取る。 自分の中心と比べるまでもなく大きな先生のそれはまるで凶器のようだ。 そそり起つ男性器をよもや自分がくわえることになろうとは思いもしなかった。 わずかな苦みと口に広がる匂いに吐き出しそうになりなるも、押さえつけられて逃げ出せない。 舌先でチロチロと舐めとっていると後頭部を押さえていた先生の手が髪を梳くように頭を撫でる。 それでいいのだというような手つきに、次第に這わせる舌が勢いを増して大胆になる。 したことはなくても、されたことはあるその行為を思い出しながらのたどたどしい舌使いに口の中で硬く太く膨らんでいくそれ。 こんな程度でいいのか不安を覚えて見上げると、ずっと下を向いてオレを見詰めていたらしい先生はふっと笑った。 「いいぞ、ツナ…イイ子だ」 熱を帯びた声が少しかすれて艶を増した。ゾクリとするような声色に下肢がまた疼く。 くるむ手つきで撫でていた手が、耳裏から首筋へと下っていく。その指先の行方にくわえていた唇が離れると目の前の起立に手を添えた先生は、自らのそれを強く扱いてくっ!と息を飲んだところでオレの顔目掛けて白濁をぶちまけた。 「んぁ…」 熱い飛沫を浴びたオレはただ呆然と先生を見上げた。 顔からしたたるどろりとした白濁が頬を伝って着ていたシャツを汚した。 髪にまでかかったのかぽたりと毛先から落ちたそれが床にしみを作る。 置いてきぼりにされた心許なさとまだ熱の残る身体を持て余しながら頬に張り付いた白濁を掬い取った。 どんな味なんだろうとそのまま口に入れる。 「不味っ…」 それでも吐き出したら悪いだろうかと口に含んだ分だけ飲み込んでいると、それを黙って見ていた先生が顔を寄せて近付いてきた。 「どこでこんなことを覚えてきたんだ?せっかく人がこれだけで我慢してやろうとしたってのに、」 こんなこと、の意味が分からなくて間近に迫る先生の欲情に濡れた顔を視界に入れたオレは逃げ出すすべもなく、重なる唇を目を閉じて待った。 すぐに柔らかいそれが自身の唇に触れ、そのまま舌で下唇を舐めとられる。閉じていた唇を少し開くと先生の舌がヌルリと口内へ侵入してきて歯列をなぞられた。 我慢出来ずに自ら舌を先生の舌へツンと差し出すと、フッと吐息が掛かったかと思ったところで待っていた舌を絡められた。 「んっ…ふ、ぅ…」 いつの間にか腰に回っていた先生の手に強く力が入り、抱き寄せられる。されるがまま腰に跨る形でキスに酔わされ、酸欠でかずっと上を向いてのキスだからか頭がクラクラしてきた。 恥かしいはずのお互いの唾液が混じる音がだんだんと心地良くなってきて、もっととせがむように先生のシャツを握ってクイッと引っ張った。 すると押し倒すように体重をかけられて、踏ん張る力もなかったオレはそのままフローリングの上に横たわることになった。その状態からリップ音と共に先生が唇を離したのでそのまま大きく酸素を体内に取り入れると、先生に頭を撫でられた。 「上手くなってきたじゃねぇか…」 そう言われてカッと顔に熱が集中したが、急な下半身の刺激に思わず甘ったるい声が零れた。 「あぁ…んっ!」 何?と思い、少し頭を上げて下肢に視線を落とすと先生の膝がグリグリとソコを刺激していた。 「やぁ…っ、せんせ…ぇ」 「どうした?」 笑いながら問われ、じんわりと目尻に涙が溜まってくる。もうこの中途半端な状態がいい加減辛い。 どうしたら下肢の熱を解放させてくれるのだろう。そればかりが頭の中をぐるぐると回る。 「も…イきたい…」 恥かしい言葉を包み隠す余裕も無く、思ったままを口にしたと同時に目尻に溜まった涙がポロリと零れ落ちた。それを先生の指が拭い取り、それなら…と続けられた。 「俺が見易いように股を開いてみろ」 「なっ…!出来ないよ!」 あんまりな言葉に顔が赤くなるどころか幻暈がした。 いくらアンダーを着けてるからと言ってもすでに濡れて透けたそれは余計にソコを卑猥に見せている。それを自ら足を開いて先生に見せるなんて行為など出来るわけがない。 けれど先生も簡単には諦めてくれなかった。 膝で尚も敏感なソコを強弱をつけて擦られ、腰が揺れてしまうオレを楽しそうに眺めながら言う。 「…足を開くだけだろうが」 「ばっ…バカぁ…!んっ…、は…ずかしいんだって…ば!」 既に濡れそぼったアンダーを起立の先から漏れる液体がじわりじわりとまた汚していく。そこからヌチャッと漏れた音に、恥かしくてビクンと身体が反応してしまった所を先生はニヤリと質の悪い笑みを見せて口を開いた。 「恥かしい?今更だぞ。…今まであんなに恥かしいことをしてここまでぐしょ濡れになったんじゃねぇのか?」 先生の指が起立を隠すアンダーを下から撫で上げ、その動きにビクビクとソコが反応を返す。 「ツナは恥かしいと気持ち良いんだろう?」 声を大にして否定したいのに、はぁはぁと熱い息が漏れるだけで何も言葉にならない。弱弱しく首を横に振るが、もっと刺激が欲しくて堪らない。 快楽が欲しい気持ちがどんどん膨らんでいき、もう止まりようがなかった。 心内では恥かしい、したくないと思うのに、震える膝が欲望に負けてゆるゆると開いていく。 しかしその途中で先生の手がそれを邪魔し、スルリとアンダーを足首まで一気に剥ぎ取られた。一瞬にして隠すものが無くなったそこを、余計開くことが出来なくなったところで先生が意地悪く内腿を撫でる。 「すぐに足を開かねぇツナが悪いんだぞ?」 するっとももの内側に先生の手が伸びてビクリと膝が震えた。 早くと急かすように撫でる手は焦らすように円を描いて触って欲しいところには届かない。 先生のそれとは比べものにならない自身はそれでも隠しきれないほど起ち上がっている。 手で押さえたら先生の目の前で扱いてしまいそうで、それも出来ずに震える身体を止められずに荒い息を吐き出した。 「どうした?」 そう意地悪く訊ねる先生の手がぐしょぐしょに汚れたアンダーが絡まる足首を掴んだ。 そのまま引き抜かれて強引にこじ開けられたらどんなに楽だろう。だけど先生の手は足首にかかったままそれ以上は動く気配もなかった。 「せんせ、ぇ…」 切なく掠れた声は多分に色が含まれて自分の声なのに気持ち悪い。 堪えきれず動かした足からはらりとアンダーが外れて片足の先で撓(たわ)んだ。 「ツナのいやらしいところを隠さずに見せるんだぞ」 「ゃ…!」 言葉でなぶられて湧き上がった羞恥心が膝を割ることを躊躇わせる。 早く刺激が欲しいのに幾度もお預けを食らって狂ってしまいそうだ。 どうして今日はこんなに意地悪をするのだろう。 理由は分からなくとも苛立ちは感じ取れるくらいにはいつもと違うのだと分かる。 躊躇いながらもアンダーを脱いだことで自由になった足を少しずつ開いてから先生に手を広げて抱きつくと、驚いた顔でこちらを見下ろしていた先生がそれからすぐに折り重なってきた。 スラックスの前だけはだけた姿の先生に、起立で起立を擦るように押し付けられた。 もっとはっきりした刺激が欲しくて腰を動かすと、焦らすようにまた逃げられて先生の首にしがみついた。 「いじわ、る…!」 泣き言を零すと先生の手が内腿から膝裏へと這っていき、ぐっと左右に割られた。 ビクビクと震えながら先走りをしたたらせる起立の先を晒されてため息が漏れた。 もうこれでいいだろう。そう思った傍から先生はひどく歪んだ笑みのまま首を緩く振った。 「どっちがだ?言うことも聞かずに自分だけ楽しんで…しかもまだ答えてねぇぞ」 「答え…?」 もうなにがなんだか分からない。 それでもそれに答えなければこのままだということは分かる。 ただでさえ回転の鈍い頭が今は押し上げられ限界までそれに支配されているのだから満足に答えられる訳もない。 知らず勝手に動き出す腰を急に掴み上げられて、双丘の奥の物欲しそうにヒクつく窄まりに熱いそれを押し当てられて息を飲んだ。 「オレにも限界ってもんがあるんだぞ」 . |