リボツナ3 | ナノ



スク水と準備




「…先生、これは着れません。」

覚えのある言葉だ。2度目だという自覚がある。
けれど、どうしても言いたかった。

「スク水を着るのはバツとして受け入れたけど、どうしてこれも込みでなんだよ!」

と先生から手渡されたそれをぎゅうと握り締めた。
手の平に納まるほど小さなそれ。肌色のほとんどゴムだか紐しかないそれは水着の下に履くアンダーといわれるものだ。

先日無理矢理手渡されたアンダーだったが、それを持って返る勇気も度胸も持ち合わせていなかったオレは先生のうちのソファの奥に押し込めてきた。
見付からないように先生が席を立ったときに。

だというのに何故これをオレが持っているのかといえば、答えは簡単。制服のポケットに入っていたからだ。
昨日の帰り道、獄寺くんと2人で寄り道をしているときのこと。
夏日だという日中の気温に、さすがにジャケットを着ていることが苦しくなってきたオレは何気なく脱いだ。そのジャケットのポケットから何かがポロリと地面に落ちて、それに気付いた獄寺くんが何気なく拾ってくれたのがこれだった。

はい、と手渡された時の互いの引き攣った顔は記憶に新しい。

その後は何事もなかったように獄寺くんと別れ、それから即行で先生の携帯に電話を掛けた。怒りに任せての行動は慎むべきだったと今は後悔している。
無機質なコール音の後の留守電を告げる声に、翌日の約束と取りつけたという訳である。



土曜の午後ということもあり、互いに時間に余裕がある上に先生はあくまで先生だった。
ソファの上に肘をついて長くなっている先生の前に座ってどういう訳なんだよ!と怒鳴ってもニヤニヤ笑いを止める気配がない。
その内、なんだかこれって先生の思う壷だったんじゃ…と気付いた頃には既に制服のズボンは脱がされた後だった。

どうして制服なのかといえば、母さんに先生と会うと言ってきたからだ。先生と会うイコール学校という図式のせいか、制服じゃなきゃダメでしょと言われて休日にもかかわらず並中の制服を着ている。

ズボンは脱がされてしまったので情けないことにシャツにトランクス一枚という格好だったのだが…。

「ちょっ!ヤメ…ひぃぃい!」

ずるんと簡単に剥かれたトランクスに悲鳴を上げていると、今度は足元から無理矢理ソレを履かされた。
前を制服のシャツで押えるだけで精一杯だったオレは逃げる間もなく腿まで引き摺り上げられたアンダーを脱ごうと試みるも勿論ムダな抵抗だった。

「しっかり慣らしとかねぇとな」

「っ…!」

ぎゅうと尻の上まで引っ張りあげられたアンダーの食い込みが恥ずかしくて声も出せない。
真っ赤になった自覚がある顔を俯かせ、見られないようにと必死にシャツを下に引っ張って隠すも前を隠せば後ろが、後ろを隠せば前が露わになってしまう。

ペタンと床に座り込んで震えていると、そんなオレをニヤニヤと笑いながら見ていた先生がとんでもないことを言い出した。

「オイ、ツナ。いつもみたいにコーヒーを淹れて来い」

「っ、イヤだ!出来る訳ないだろう!?」

動いたら見えてしまう。
小さいとは思っていたが履いてみたらびっくりするほど薄い布地だったのだ。なのにホールド性は高い。よく伸びるから薄いのか、薄いからよく伸びるのかは不明だ。
しかも後ろは紐だけ。覆う布すらない。

嫌々と首を振っているのに、オレの心情などお構いなしに腕を引っ張ると強引に引き上げられた。
その行動に慌てたオレはぎゅっと前を隠すと、先生の胸を押し返して急いでキッチンへと駆け込んだ。









キッチンには鍵はかけられない。というかドアすらないのだから鍵なんてある訳もない。
分かっていたから急いで淹れてしまおうと支度を始めたのに、コーヒー豆を探している間に先生がきてしまった。

背の高い先生のキッチンである。
よく使うコーヒー豆は先生の手の届きやすい少し高めの棚にしまってあるのだが、そこに手を伸ばすとどうしてもシャツの裾は捲れてしまう。
裾を下に引けば腕が上がらず、腕が上がらなければコーヒー豆に手は届かない。

一刻でも早くコーヒーを淹れてしまおうと手を伸ばすと、オレの真横に座り込んだ先生がわざと下から覗き込むようにこちらを見ていた。

「見るなよっ!」

「どうしてだ?あぁ、見られると大きくなっちまうのか」

「なってないってば!」

「そうか?さっきより膨らんできたんじゃねぇか?」

「っつ!?」

すけべ面をキッと睨むと片手で中心を隠しながら、どうにかコーヒー豆を棚から出し慌ててその場から逃げ出した。

サイフォンを握ってそこに教えられた分量通りに豆を入れ椅子に座りながら挽いていく。
ゴリゴリと音を立て、いい香りが広がっていくキッチンにホッとしながらも居心地が悪いのは見られたせいで少し起ち上がってしまったせいだ。

落ち着かずにお尻をモゾモゾさせていると、その横のテーブルの上に先生が腰掛ける。腕を組んでこちらを眺める視線が手元ではなくもっと下にいっているような気がして、シャツで覆うとくくくっと小さく笑い声が聞こえてきた。

「そんなんじゃ美味しいコーヒーは淹れられねぇぞ。不味かったら淹れ直しだからな」

「んなっ!?」

あんまりな言葉に思わず顔を上げて非難の声を出すと、先生の手がすいっと太腿に落ちてきた。

「何を隠してるんだ?」

「な…!何でもない!」

触られたら少し起ってしまったことがバレる。
慌てて足を組んで逃げるも勿論逃がしてくれる訳もない。

「ないわけねぇよな?見せろ」

そう言うと腿の間に差し込まれた手が強引に股間をこじ開けた。
捲れたシャツの隙間から覗く肌色のアンダーからは起立の形がはっきりと映し出されていて、薄い下生えさえ露わになっている。
恥ずかしさに手で覆い隠そうとしても先生の方が一枚も二枚も上手で遮ることさえ出来ずにいた。

「やだ…ぁ!」

食い入るような視線にただでさえ半起ち状態だったソコからじわりと何かが滲み始める。見る間に膨らんで形を変えていくそれにいくら首を振って嫌がっていても先生は見ることを止めてはくれなかった。
触られてもいないというのにいやらしく反応する自分が恥ずかしい。

サイフォンから手を離すとその場から逃げるように足を横について立ち上がろうと椅子から腰を上げた。
逃げることしか考えられないオレの隙をついて後ろの紐をグッと引っ張られる。
我慢していたソコを後ろからふいに引っ張られて、大きく膨らんでいた起立を思い切り布で擦り上げられた格好になった。

「は…っ、んんン!」

中腰の姿勢のままアンダーを白濁で汚したオレは引かれるままにまた椅子に転がり込んだ。
自慰さえ滅多にしなほどそういう衝動には疎いと思っていたのに、まさか見られて少し擦られただけで達してしまうとは思わなかった。

背中を椅子の背凭れに押し付けて荒い息を吐き出していると、突然アンダーの横から先生の手が入り込んできた。
先生の手首を掴むもイったばかりではろくな力も出ない。
そうこうしている間に白濁で濡れた起立を掴み上げられて悲鳴のような喘ぎが漏れた。

「悪い子だぞ、ツナ…こんなに濡らしやがって。もっとよく慣れねぇと海の中でしちまうかもしれねぇな。」

「ちがっ…、ひっ!」

ぐりぐりと敏感になっている先を擦られて身体の力が抜けていく。
それでも逃げ出そうと椅子の上から降りようとするが別の手が今度はシャツの裾から入り込む。
腹から胸を這い上がる手がそれを見つけてぎゅうと摘んだ。

「あっ!」

いつの間に胸の先までしこっていたのだろう。ぷっくりと膨れたそれを指の先でぐにぐにとつままれて、その度に起立がビクンビクンと跳ねる。
またも首をもたげる起立からはぬめりが零れ落ちた。

「も、許して…」

快楽によって力の入らない膝はガクガクと笑い、けれど逃げ出すことも出来ない。
先生の手に翻弄されるがまま背中を預けると前を弄っていた手は白濁のぬめりを借りて奥へと吸い込まれていった。


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