4.脇の下にリボーンの手が差し込まれると、そのまま掴まれてリボーンの膝の上に身体を据えられた。スラックスの生地がリボンと擦れる音が耳に付き、自分だけこんな姿でいることに羞恥を覚える。 「恥ずかしいよ…」 何を思ってか膝の上に座らせたオレをただ目を眇めて眺めている。 ジリジリと焼け付くような視線に晒されて、手で身体を覆うも逃げることもできない。 逃げても同じだと知っている。いや知られているから逃げ出せないのだ。 何もされていないというのにその視線だけで身体の奥からぞくりと這い上がるものがある。 いつから知っていたというのか。赤子の家庭教師への情慕を募らせていたことを。 愛人たちの腕に抱えられて立ち去るリボーンに言い知れぬ虚しさと絶望を突きつけられていたことを。 だからまだ信じられなかった。 オレの身体を支えていた手が解けかけたリボンの隙間から悪戯に胸の突起をなぞっていく。 そっと指の腹で撫でると形を変えるそこに、何度も触れては離れてを繰り返した。 日に焼けない肌にそこだけ赤く卑猥に立ち上がって自分の淫らさが浮き彫りになったようで慌てて目を瞑った。 「目ぇ瞑るんじゃねぇぞ…ほら、ここを自分で大きくしろ。」 言われてリボーンの肩にあった手を自身の中心に導かれた。 先ほどまで弄られていたせいでぬるりとした先走りが残るそこを無理矢理握らされる。 「上手にできたらご褒美をやる。」 ニヤリを笑う雄臭い顔にいざなわれるまま足を開いて両手で扱き始めた。 食い入るように見詰める視線に背中を押され、身の裡を焼かれるような快楽に身を委ねた。 ひとりではここまでよくはならない自慰も、リボーンに見られていると思うだけで普段の何倍も気持ちがいい。 「んっ…あ…っ!」 堪え切れず零れる喘ぎに煽られて自身を扱く手を早めていく。 見せ付けるように広げた足にリボーンの手が伸びて膝裏から肌を確かめるようにゆっくり撫でる。 余計に増した快楽に息を漏らすと、顎を取られて深く口付けられた。 リボーンの手がオレの手の上から起立を握り、強弱をつけて弄りだした。 執拗に口腔を嬲る舌と、大きな手で強めに扱かれて先の割れ目に爪を立てられて我慢できずにあっけなく弾けた。 勢いよく飛んだそれは、自分の腹とリボーンのジャケットにまで白濁を飛び散らせて酷く慌てる。 「ご、ごめん…!早く脱いで。」 ジャケットに手をかけようとすると、その手をジャケットの下に隠れた先に導かれた。パンパンに膨らんだそこに手を押し付けられて布越しだというのに感じた大きさと熱さに心臓が煩く鼓動を刻む。 恐る恐るベルトに手を掛けてリボーンのスラックスを寛げると下着越しでも分かるほどはっきり勃起したそれに手を這わせた。 「オレでこうなったの…?」 下着の上から形を辿ると早く出たいとばかりにまた膨らんでいた。 自分で興奮したのだと知って恥ずかしさを上回る嬉しさで身体の奥から熱くなってきた。 そっと下着に手を掛けると中からそれを出してやる。 「…」 あまりの大きさにたじろいでいると、いきなり後ろを指で弄られた。 「ひぁ…!」 窄まりをそっと撫でられて思わず悲鳴が上がると、余計に指が執拗になっていく。 男同士だとそこを使うこともあるのだと知識としては知っていても、触れられたことのないそこを弄られて怖さに身体が強張った。 「そんなんじゃ入らねえぞ。」 「だっ、て…」 何かで湿り気を帯びている指がちょんちょんと襞の周りを突く。 その度に震える肩を強引に抱き寄せられた。 「ここに入れてくれ…」 そんな言葉を耳朶に落とされて、指がゆっくりと中に押し込まれる。痛みはなく、ただ異物感に苛まれながらも拒否出来ずにジャケットの肩にしがみついた。 ゆっくりと、けれど強引に差し込まれた指は馴染ませるように殊更中を執拗に弄っていく。 吐き出した息がいつの間にか甘い声音に変わっていて、聞いた途端に身のうちから逃しようのない欲情が湧き上がってきた。 「はっ…あ、あぁ!」 気が付けば増えていた指に中を掻き回されて喘ぎが漏れる。 いやらしい音を立てて弄られる度に理性がトロリと溶けていった。 リボーンのジャケットにしがみついたまま腰を浮かせていると、身体と身体の間にあったリボーンの起立と自分の起立を纏めて扱き始めた。 前を互いの起立で擦り上げられ、後ろは初めての快感でどうにもならない。 「あ…きもち、い…」 「そうか?もっとイイことしてやるぞ。」 起立から手を離され中を弄っていた指が引き抜かれると、堅い何かを押し付けられた。 腰を掴まれその上に導かれて自らそれに跨るとゆっくり起立を飲み込んでいった。 . |