1.--------------- あの人達と家族になってしまうバトン 指定:『リボーン』『スカル』 貴方=ツナ 3兄弟でリボーン長男25、スカル次男17、ツナ三男で中学生です。 そんな感じでどうぞ。 ■貴方は三人家族だとします。貴方と二人の家族関係はどんな感じですか? 母親が父の海外出張に付いていってしまって早3ヶ月。 その間、兄2人とどうにか波風立てることなく過ごしていたオレは色々と無知だったらしい。 オレの部屋のドアの向こうから何やら声が聞こえてくる。 寝汚いオレは起こされるまで起きる気は更々なく、それを知る兄たちは毎朝起こしにきてくれていた。 「ツナのことは任せておけ。寝起きを堪能したら下に連れていくぞ。」 「任せられるか!アンタに任せたらツナの貞操が危ういだろう!」 煩いことこの上ない。 しかも所々意味不明な単語が混じっている。 年の離れた兄弟であるオレとリボ兄は、兄弟であるというより飼い主とペットという関係に近いのかもしれない。 出来が違うとご近所で評判なせいか、ひがむ気持ちもありはしないというのが悲しい。 4歳違いのスカル兄はものすごく過保護だった。見た目はパンクなロックメンだが中身は世話焼き女房だと常々思っている。 こちらも頭脳明晰だがパシリ体質(注・リボ兄談)なため性格的にこちらの兄と居るとほっと出来る。 けれどリボ兄は毎朝毎朝スカル兄を蹴っ飛ばし、階下に追いやってからオレを起こしにきてくれていた。 ■寝起きの悪い貴方をいつも起こしてくれるのは誰ですか? サド野郎ー!という毎朝のシャウトが1階から響き、それと同時に部屋の扉が音を立てた。 足音を立てずに近付いてくるリボ兄に身構えながらもまだしぶとく布団に包まっていると、足元からスースーと冷たい空気が入り込んできた。 ムッとして足でそこを直そうと伸ばしたところを冷たい手が足首を掴み布団の外へと引っ張り出す。 「なにすんだよ!」 パジャマのズボンの裾を捲くり上げられたせいで尚寒い。 足を握るリボ兄を睨むとあまり表情の変わらない兄の顔がにんまりと笑み崩れていた。 「変わってねぇな。相変わらずつるつるの足でお兄ちゃんは嬉しいぞ。」 「やーめーろー!悪かったな、すね毛の一本も生えなくて!」 すりすりと足に頬擦りしていたリボ兄にがなるも、そんなことなど聞いちゃいないリボ兄はパジャマの上着にまで手を伸ばしてきた。 「スカルのメシが不味いせいか?また痩せちまったみてぇだな。」 「ぎゃあぁぁあ!」 もみもみと腹から脇腹、そして胸まで素肌をまさぐられて絶叫を上げる。 お兄さま、その卑猥な手付きは止めてくださいぃ! 声を殺して耐えていると下肢に熱が溜り始めた。慣れないそれに顔を赤らめ、リボ兄にバレませんようにと身体を強張らせる。 勿論バレない訳はなかった。 「お、一丁前に起ったな。それなら最後まで面倒見てや、」 「起こすのにいつまで掛かってるんだ…!」 あまりに遅かったらしく、スカル兄が部屋に踏み込んできた。 後ろから抱き込まれた姿勢でリボ兄に撫でまくられているオレを見つけたスカル兄は怒髪天を突いてリボ兄をひっぺがしてくれた。 「スカル兄〜!」 慌ててスカル兄にしがみ付くと、半分以上剥かれていたパジャマを戻してくれながら頭を撫でてくれた。 「よしよし、怖かったな。大丈夫だ、お前の貞操はオレが守る!いずれオレが頂くことになるんだからな。」 意味が分からない。 それを聞きつけたリボ兄がスカル兄を鼻で笑った。 「ハン!てめぇみたいなパシリにツナは任せらんねぇな。」 「アンタみたいなドSは論外だろう。」 いがみ合う兄2人を放って着替えを手に階下へと降りていった。 ■家事分担はどんな感じですか? 基本家事全般:スカル兄 ちまちま手伝い:ツナ(手伝いになっていない。笑) 着替え終わると、やっと決着がついたらしいリボ兄とスカル兄はキッチンに降りてきた。 ちょっとスカル兄がボコボコだけどいつものことだ。リボ兄は色んな意味で手が早い。 殴る蹴るはスカル兄や従弟のコロネロにだけだが、宿題を教えて貰っているときには線引きでバシバシ叩かれるなんて日常茶飯事だった。 それにしても今日のスキンシップは濃かったんじゃないかとチラリとリボ兄を見るとコップをこちらに掲げていた。 「あ、ゴメン。すぐに作る。」 トーストを齧りながら席を立つとスカル兄が行儀悪いと怒りはじめた。 やっぱり母さんみたいだと笑って、それから3人分のコーヒーの支度をする。 ミルで豆を挽いてからフィルターをセットし、お湯が沸くのを待つ。 その間にトーストを頬ばりきると丁度いいところでしゅんしゅんと湯気と共にお湯が沸騰した音を立てはじめた。 コーヒーに煩いリボ兄直伝の淹れ方は、3ヶ月もさせられているせいで割と美味しく淹れられるようになってきていた。 フィルターを流しに置いて3人のカップに流し込むとコーヒーの匂いが部屋中に広がる。 カップを手渡すとスカル兄は頬に軽く口を押し付け、その反対の頬にリボ兄が同じく口付けるのが毎朝の挨拶みたいなものだった。 それをリボ兄は頬ではなくもっと際どい口端に口付けると、驚いたオレの腕を引き摺り寄せて膝の上に座らされてしまった。 「変わっちゃいないと思っていたが、随分大人になっていたな。安心しろ。オレが大人の階段を昇らせてやるぞ。」 どこを見て大人だと思われたのか知りたくもないが、制服の上から撫でる手にまたも下肢が熱くなってきて 妙な声が漏れそうになる。 逃げ出そうともがいていると、横から伸びてきた手が救い出してくれた。 「待て待て待て!!アンタに任せたらツナがいかがわしい道に落ちる!悪霊退散!」 リボ兄の魔の手から逃れたのはいいが、スカル兄もちょっとアレだ。 「…スカル兄、手。」 言うとすぐに離れた手はオレの尻を撫でていたなんてことは考え過ぎだよな? . |