その後 2今ご機嫌でオレの服のボタンを外しているのは、オレより6つ年上の幼馴染み兼3月までカテキョーをしてくれていたリボーン。 これがまた嫌味なくらい容姿端麗、頭脳明晰、運動神経まで抜群という存在自体が派手なヤツで。 だと言うのに、何を誤っちゃったのかオレみたいないいとこなしの男とこここ恋人いなっちゃったりして…人生何が起こるか分かんないもんだ。 恋人になったのはいいけど、オレはそういうことは初めてでしかも奥手だったらしく…ちゅーまでは最初っからされまくっていたんだけど、それ以上はいまだ未経験だったりする。 その前に高校受験という壁が立ちはだかっていたというのもあったのだけれども。 それで、やっと高校に入学となった今日、こうしてリボーンにお持ち帰りされてしまった訳だ。 入学式まで付いてきて、しっかりビデオに納めるのも忘れなかったけどね。 ボタンを丁寧に外して、ベルトに取り掛かる。ガチャガチャという金属が擦れる音に今からされることを思ってびくつく。 「腰を上げろ。」 「ちょっ…!なぁ、リボーンは脱がないの?」 最後まではしてないが、途中までは片手で数えられるほどだがされている。その時にはあれよと言う間に事が終わっていて、リボーンが脱ぐ間もなかった。 それが少し不満だったツナはリボーンのジャケットに手を掛ける。 「じゃあ脱がせろ。」 「って…うんん!!」 唇が落ちてきて唇を塞ぐ。ぐにゅぐにゅと唇から舌を捻じ込まれて絡め取られる。息苦しさにもう少し大きく開くと余計に好き勝手に動き出した。 唾液と唾液が混ざる音と、絡めあう音が響いてしている行為に恥ずかしくなる。 唇と舐め取ると快感に濡れる瞳を覗き込んで言われた。 「早く脱がさねぇとできねーぞ。」 余裕のある瞳に自分の痴態が映っていたのかと思うと、皮膚が熱を帯びる。 とっくに脱がされていた上半身に手が伸びて胸の飾りの周りをゆっくりと撫でられた。 もどかしさに身体が震える。 項で密かに嗤ったリボーンの息がかかり、益々びくり、びくりと震えた。 「待って…!」 「待ってただろーが。ガキには手を出さなかっただろ?」 耳朶を食み、ネロリと舐め上げる。その刺激についていけずにジャケットの裾にしがみ付いた。 細かく震える身体をベッドに横たえられると、圧し掛かった。 ジャケットからはみ出したネクタイが胸を擽り、思わぬ刺激に声が出た。 「う…んっ!」 「これだけで感じてたら先に進めねーぞ。」 全身性感帯だな、と嬉しそうに笑われた。 首筋から鎖骨へと唇が下へと向かい、胸を吸いあげる。何度されても慣れないそれは、舐め上げる舌の感触まで伝わり、甘い声が出る。 ニィと笑うと片手で下肢を探り濡れてきたそこを擦る。 もっと甘い声をひっきりなしに上げさせられ、頭をイヤイヤと横に振った。 胸と下肢の刺激でグラグラになった視界の端にリボーンのネクタイが映る。 思わず縋り付いて、それでもどうにか結び目に指を入れると解けていった。 あとは端を引っ張るだけだ。 それを見ていたリボーンが、ネクタイを自ら引っ張るとそのままツナの手首を掴み頭の上に纏め上げ、ベッドに縛りつけた。 「ちょ…!これじゃ脱がせられないって!」 叫んでも聞いていないのか、また唇を寄せて口を塞がれそれ以上は言えなくなる。 片足の内腿を指が這い、刺激にびくつく足を揉まれた。 暖かい手の平がやわやわと撫で付ける。 塞がれていた口はいつの間にか離され、ほうっと息が漏れる。 弛緩した身体を確認したリボーンは下に口を寄せて舐め上げた。 「うぁ…ちょっと!やっ!…」 初めての口淫に知識はあってもされるとは思っていなかった綱吉は身体を捩る。 手はベッドヘッドに縛り付けられていて逃げ出すことも、頭を引き剥がすことも出来ない。 これを見越して縛り付けたということか。 恥ずかしさとそれを上回る気持ちよさに自然と腰が浮き、それを待っていた指が後ろにそっと触れる。 最初は回りを撫でるだけで、徐々にぬめりを付けた指が中に押し込まれる。 そこを弄られるのも初めてな綱吉だったがぐっと耐えた。 入ってくる指の異物感もぬめりを借りているので痛みはない。 ちゅっと吸い上げられる気持ちよさに弾けそうになって、でも我慢するとリボーンと弱々しく呼んだ。 「何だ?えらく余裕だな?」 「ばか、ちが…な、脱い…で?」 ぐっと足を広げられ、わざと舐め上げられる様を見せつけられて憤死しそうだ。 それでも目を逸らさずに告げる。 「…脱いだら途中で止まんねぇぞ。」 「いいよ…シて。」 目を見張り、それからすごくイイ顔で呟かれた。 「ヤリ殺されねぇといいな。」 「怖いこと言うなよ!う…んんっ!」 口を塞がれベロリと舐めると口が離れた。 ジャケットを脱ぎ、シャツを落としてベルトに手を掛ける。 現れた肢体の逞しさに身体が竦むが、最後までするんだと視線を逸らさずに見詰める。 スラックス、下着も脱ぎ捨てもう一度綱吉の上に戻ってくる。 肌と肌の触れ合う体温は竦んでいた身体から力を抜かせた。 「コレ外してくれよ。触れないだろ。」 ぐいっと腕を縛るネクタイを引っ張る。 「邪魔したらもう一度縛るぞ。」 「…しないと、思うけど…。」 言い切れない綱吉に、それでもネクタイを解いてくれた。 手首を見れば赤く擦れた跡が残っている。 「横暴カテキョー!」 「それは昨日で終わった。今は恋人だろ?」 ちゅっ、ちゅっ、と顔中に唇を降らせるリボーンにくすぐったいと首を竦める。竦めた首にもキスを降らせているとまたも下に手が伸びてきた。 放っておかれたそこが再び熱を持ち、リボーンの手の平でビクンと震える。 気持ちよさに息を吐くと、素肌が重なってきてその重みも気持ちいい。 肩を抱きしめるとお返しだとばかりに胸の突起を噛まれた。 痛さに眉を寄せていると、吸い付かれてそれも痛くて泣きそうになる。 すると下を扱かれて、今度は気持ちよさに喘いだ。 抵抗できないような巧みな手淫に思考にもやが掛かり始める。口から漏れるのは喘ぎだけだ。 それをみてクツリと嗤うと声を掛けて意識を浮上させた。 「おい、しっかり見てろよ。」 「う…っんん!」 膝裏を抱え広げると、また咥えられた。喉を鳴らすと益々激しく咥えられつつ…ぅと舐め上げる。逃げ出したくなって、でも腰を抑えられているから身動きも取れない。 思わず顔を挟めばその内腿さえ舐め上げられて、悲鳴のような喘ぎを上げさせられた。 いつの間にか後ろに挿れられた指が2本になっていて、違和感なく飲み込んでいたそこがある一点を掠めるたときに異変が起こった。 じわじわと熱くなってきたそれとは違い、触れるだけで身体が跳ねる。過ぎる快感は慣れていなければ痛みですらある。 あまりの感覚に目から涙が零れると、下から登ってきた唇が舐め取ってくれる。縋るもののなかった怖さから、リボーンの肩にしがみ付く。広い背中と匂いにリボーンであることを確認できて胸の奥がぎゅうっとなった。 そのまま抱きつくと一回離せと言われた。 「ヤッ。」 「嫌じゃねぇ、挿れらんねぇだろうが。」 見ればかなり辛そうだ。が、ソレって入るのか? 「ムリ…。」 「邪魔するなら縛るって言ったぞ。」 肩から引き離されてまた上で一纏めにされる。 それはもっと嫌で首を振った。 触っていたい。もっと。 「待って、ちゃんと言うこと聞くから。」 下から見上げると、しぶしぶ離してくれた。 「イイ子にしてるんだぞ?」 言うと腰を掴み寄せ、後ろにもう一度ネバネバしたそれを塗りつける。奥まで塗りつけられて、気持ちよさに喘いだ。そうしたらもっと塗り込められて身体が震える。 ハァハァと息を吐くと、その弛緩した身体に入り込む。めり込む質感が熱くて、しかも大きい。 痛さに強張ると手を肩に回された。 その肌の熱に手を這わせるとリボーンが笑うから、こちらも少しほっとした。 瞬間を見逃さず、足を抱え上げられてもっと奥まで進められた。 「う…ぁ。」 「息を吐け。そうだ、イイ子だ…。」 ズズズッ…と挿入していく。 オレもリボーンも汗びっしょりで、その汗ばむ肌が重なり解けそうにいい。 ほっと息を付いたリボーンに、弱々しいながらも微笑む。 「入ったぞ。」 「言うな…ばか。」 動かないことで余計に入っている感覚がリアルだ。奥まで穿たれているソレ。ムズムズするのは何だ。 腰をもぞもぞ動かすと気持ちよくなって、一人で喘いでしまった。 「一人でするんじゃねぇ。」 膝を抱えると一度抜けるギリギリまでいき、すぐにゆっくり挿れる。それを繰り返すうちに先ほどのムズムズが段々ぞわぞわと下肢から這い上がってきて荒い息になる。 リボーンを見るとこちらを見ていた目と合う。 気持ち良さそうに細められた瞳に、もっと気持ちよくなった。 段々激しくなる挿入に喘ぐだけの生き物になる。 「イイか?」 「ん…いい…っ!」 背中に手を回していたが、縋るもののない手は背中に強く縋る。 何度も擦り上げられたイイところをぐんと深く捻じ込まれ、真っ白になって弾けた。 次いで中の熱塊の質量が増し、熱いものを注がれた。 ずるりと中から抜かれ、捻じ込まれた熱さが抜けると身体が震えた。荒い息を付いて、動けないオレの腹と下肢を拭き取るとぐいっと抱き寄せられた。 胡坐で座るところに凭れかかり、首に手を回す。 素肌が気持ちよくてスリスリしていると手が明らかな意思を持って這い回る。 「…リボーン、オレこれ以上したら明日起きれないと思う。」 「どの道明日は校内の説明ぐらいだろ、休め。」 「いやいやいや!何もう一回する気でいるの?!」 見れば大きくなっているソコに、おもいっきり首を振る。 それに構わず後ろから抱き込む手と、項を舐める舌とに息が上がってくる。 「ちょっ…っ!なぁ!」 「言っただろ、ヤリ殺されねぇといいってな。お預けが長かったから後2回は付き合えよ。」 「ムリ!…絶対ムリ!!」 カテキョーから恋人に変わっても、サドッ気は変わりなかった。 その後うしろから伸し掛かられて、逃げられないところを散々扱かれ、背中が弱いことも知られてねちっこく舐められて、挿れて下さいと言うまで繰り返されたとかはもう言いたくない。 それでも結局、リボーンが好きなのだから目も当てられない。 ぐったりしているオレを抱えて風呂場まで着くと、湯船にそっと漬けられた。 「…染みる。痛い。」 「どれ、見せてみろ。」 「!!?見せれるかっ!」 ううううぅ…明日は動けないよ。腰から下の感覚ないもん。 最初っから手加減ってもんを知らないコイツにいいようにされて、しかもまだする気? 「…お前、サドだ。」 「どこがだ?優しくしてやってんだろ。」 心底不思議そうに言うな! 終わり |