ひくつく窄まりに自身の起立を押し込んでいくと、ツナの顔が痛みに歪んでいく。それでも止められず半ばまでどうにか収めたところで下を向くとツナが涙を流して耐えていた。

「悪いな…」

「う、うん…へーきじゃないけ、ど…オレもしたかったから……」

言って下から腕をオレの首に巻きつけてくる。泣いて赤くなった目元と痛さに耐えながらも荒く息を吐く唇に劣情を掻き立てられて、ぐいっ腰を進めると組み敷いた身体が強張っていくのが分かった。
けれども早く入りたいともどかしさに背中を掬い取って膝の上に乗せる。するとツナの奥まであっけなくおさまった。

「あっ…コロネロのいっぱい…」

ポロリと零れたツナの言葉に益々昂ぶっていく起立と、それを飲み込む窄まりの奥の蠢きに誘われて腰を下から打ち付ける。

ゆっくり引いてから一気に収めるとツナの身体がビクビクと跳ねた。
痛さにではないことは、奥の内壁の動きで分かる。ぎゅっと締め付けて離さないそこを下から突き立てるとか細い喘ぎが零れ、あまりのよさにもっていかれそうになる。

コロネロの腹筋で擦られたツナの起立を握ってやれば奥まで喜びに震えはじめた。上下に扱いては仰け反る白い肌に犬歯を立てて、奥を擦り上げると跨る腰が淫らに揺れた。
吐き出される息も、絡め取る腕も、しがみ付く足にもすべてに惑わされていく。

ベッドに転がして中に突き入れれば、下で快楽に滲んでいく顔をもっと見ていたくなる。
足を掴んで割り広げ顕著に反応する場所を起立で擦ると、ツナ自身が溢れる先走りでぬらりと濡れていた。
弾けそうなそこを根元から掴んで奥への挿抽を繰り返す。

「も、でる…！」

「まだだ…まだ我慢しろ、コラ。」

「ム…リっ！」

汗で額に張り付いた髪の毛を掬ってやると、それさえ刺激になったのか益々奥へと誘われた。
起立を食むそこの暖かさと締め付けとにもっと乱れた姿が見たくて激しく抜き差しする。すると背中に爪を立てられた。

「はっ…あ、あぁ…！」

首筋を伝い落ちる汗に舌を這わせて突き立てる。ツナの中心から手を外して腰を抱え上げ、もっと奥まで繋がりたい。柔らかい肌を舌で感じながら本能に任せて貪った。

あぁぁ…！と一際大きく喘いだ後、腹の上にツナの白濁が吐き出され、いったことで締った奥にコロネロもまた吐精した。
互いに最後の一滴まで出し切るように身体を震わせ、体力のないツナが先にぐったりとベッドに自身の身体を押し付けた。

「つ…疲れた……」

コロネロを収めたままでしどけなく転がるツナの身体はまだほんのりと色付いてる。
抜く気もなく、そのままで口付けを落としていくとツナとコロネロの腹から下が白濁で汚れていた。そのネバつく感触さえ重ねる口付けが熱を帯びていけばどうでもよくなっていく。

ぐじゅぐじゅと互いの腹の間で音を立てるそれに煽られて腰を押し付け合えば、またツナの中で硬く体積を増していった。
自身の精液で満たされた中を擦っていけば、端からどろりと零れ落ちていく。

窄まりの周りから背中へと辿り落ちていく白濁と、腹から腰へと伝うそれとが交じり合う。
口付けを解いて喘ぐツナの媚態を眺めていると、胸の先の色付くそこに目を奪われる。
少し強めに指で摘んでみる。

「っ…！」

ぐっと上に引っ張ると見る見る膨らんでいやらしく立ち上がった。
首を振って嫌がる素振りをみせても、起立を締め付ける内膜は喜びに震えていた。
揺れる腰つきのツナを上から眺めて、その美味しそうな身体に舌舐めずりしていると、ツナがまたあがってきた息の下で口を開く。

「ね…イイ…？」

そっと手を頬に添えて引き寄せられる。

「ああ、最高だぜ。」

「ん…なら、もう…浮気しないでね…？」

切なげに寄せた眉に驚いていると、何か勘違いしたツナがポロポロと涙を流していく。
本当に身に覚えはない。
ツナと出会ってからの一年、ツナを落とすことだけに心血を注いだといっても過言ではない。
どうしてそんなことを…と考えて、気が付いた。

「…リボーンか、コラ。」

「違うもん…確かにリボーンと一緒に居たときだったけど……黒髪の美人さんと一緒にいたの見たし…」

「それは…」

勘違いも甚だしい。
けれど、誤解したままのツナはけなげにもニコリと笑うといいんだよ、と言う。

「今までのは、いいの。…これからは、浮気しないでね？」

「ちょっと待て！」

勘違いされたままではこちらが困る。勢い余って入れたままで伸し掛かると、思いの外深く繋がってツナの身体がビクビクと跳ねた。
貪りたい衝動を抑えて、必死に受け止めようと堪えるツナの顔を覗きこんだ。

「そいつはオレの上司だ。女が要人警護だなんて信じられないだろうが、本当にあれは上司なんだ！」

誤解を解こうと言い募れば、へにょりとツナの顔が歪んでいく。

「…嘘だぁ！あんな美人の要人警護なんて聞いたことないよ！」

「本当だ、コラ！今度会わせるから信じろ！！」

オレの大声に身体をびくつかせながらも睨んでくる。

「…ここで今、電話掛けて。」

キッと睨む顔は半信半疑に揺れていた。
ツナの中から引き抜くと、ぶるりと身体を震わせてこちらをじっと見詰めている。
ツナの白い肌の上を歯型や赤い跡が点々と辿っていて、あまりの淫らさに白濁に汚れる下肢に目をやることもできない。

脱ぎ捨てたジャケットからケータイを取り出すと、噂の上司に電話を掛ける。
丁度、今日は非番が一緒だった筈だ。
コール音が耳元で５回鳴ると、その横暴で凶悪な上司が電話に出た。


.