リボツナ | ナノ



4.




手で隠していた中心にまたリボーンの手が伸びてきて、萎えていたそれをゆるゆると握られた。
戻ってきた羞恥心と目の前の存在とに居た堪れなくなって顔を上げられない。
それでもしっかりと反応を返す身体が恨めしい。

吸われたり、噛まれたりを繰り返された胸の先は赤く色付いていて、そこへまた指が伸びてきた。下を向いていると目に入る卑猥な指の動きに思わず顔を横に向ける。
すると中心を弄っていた手が上に這い上がって両手で赤い膨らみを捏ね回しはじめた。ジンジンと痺れるような快楽に声を漏らすと雲雀さんがくすりと笑う。

「綱吉はそこがいいんだ?」

「ちが…!」

「違わねぇな、こっちがいいからここがビショビショになってんだろ。」

「ヤッ!」

透明な体液を先に滴らせる中心を見せ付けるように引き摺りだされた。見せないように股で隠そうと膝を上げると今度は窄まりの奥へと指を滑らせていく。
先ほどのチューブの中身が残るそこに遠慮なく指を押し込まれ、どうしようもない疼きに声が漏れた。

なんだかおかしい。弄られる度に増していく疼きに身体が勝手に快を追っていく。滲んでいく理性に警鐘を鳴らすも、既に引き返せないところにまで追いやられている。
継ぎ足されたチューブからのそれを、今度は先走りに濡れる中心に塗り付けられた。

痛いくらいの強さで扱かれても、逆にそれが気持ちいい。

違う、おかしいんだよ。身体がいうことをきいてくれない。
溢れる喘ぎを止めようと口を手で塞ぐと、丸まった背中をリボーンの舌が舐め取っていく。背を這う舌に逃しようもない快楽を吐き出そうとして目の前のテーブルに両手を突いた。

「…それ、何か入ってるんじゃないの。」

黙って見ていた雲雀さんがふいに口を開いた。指差す先には先ほどのチューブが転がっていて、オレにもやっと理解できた。

「まあな…だが、あくまで増幅剤だ。元々の素質がなきゃこうはならねぇぞ。」

「…薬じゃない?」

「当たり前だ。誰がそんなつまんねぇモンを使うんだ。」

フンと笑われたけど、初めてのオレにそれ使うのは酷くない?
逃げ出そうとした腰を掴まれて、窄まりの周りを撫でられる。物欲しげにヒクつく襞にわざと少し入れては出すことを繰り返されてもどかしさに啼いた。

「やぁ…もっと…ぉ…」

吐いて出た言葉にカッと全身が熱くなる。目の前の雲雀さんの視線が痛い。
それでも身体に灯った熱を吐き出したくて、中まで満たされたいという欲求に突き動かされて腰を振ると後ろからベルトを外す音と前を寛げる布擦れの気配がした。

「…中々だね。」

呆れとも驚きともつかぬ声が前から掛かり、後ろを振り返ると中々どころじゃない立派なイチモツが……。

「…ムリ。」

「今更なに言ってやがる。可愛くねだったじゃねぇか…」

背中から伸し掛かられて這い上がる熱とは別に腿に押し付けられた熱塊の大きさに慄いた。
だってそれ本当に入れるの?!
見ていたら怖くなるから目を瞑り、身体を這う手に身を任せていると、いきなり頬を叩かれた。

「な、なななに?」

びっくりして目を開ければ目の前にいた筈の雲雀さんが背中を向けて執務室から出て行くところだった。
もう諦めてくれたのだろうか。そう思っていると視線の先で顔だけこちらを向いた雲雀さんが一言。

「次は僕としよう。赤ん坊には負けないよ。」

「ちょっ…しませ…」

最後まで聞くことなく扉の向こうへと消えていった。
そーっと後ろを覗くとニヤリと笑うリボーンが怖い。

「オレのせいじゃないよ!」

「そうだな…男に異常にモテるのはてめぇのせいじゃねぇぞ。」

「モテてないっ!断じてモテてないです!!」

男になんてモテたくもない。
ブンブンと勢いよく頭を横に振るとズシと伸し掛かってきたリボーンが中心を強く握ってきた。

「痛っ!」

「しばらく仕事で会えねぇからな…浮気できないようにねっちょりしっぽり絞ってやるぞ。」

「けけけけ結構です…」

と言ってももう聞いちゃいないし。
強弱をつけて扱かれる中心と、太腿を弄る手の動きとに息が上がって腰が砕けた。
テーブルに縋り付いていると、怒張した勃起にたっぷりと塗りつけていた。

「ツナは初めてだから用意してやったんだが…次からはいらねぇだろ。」

「…どう考えても毎回必要だと思うけど……」

そのサイズが入るのかが一番心配だよ。…裂けそうで怖いって言ったら余計に楽しませそうで言えない。
迫ってきた熱塊を目で追っていると、胸の先をきゅっと摘まれ前に付いていた手の力が緩む。身体の力が抜けたところを指で広げた窄まりに一気に捻じ込まれた。

「あっ…はっ、うう…ン…」

痛いとか大きさとかよりも、腹を焼くような熱さと串刺しにされたような異物感とに打ちのめされて、息を吐いてやり過ごそうとした。
息を吸う度にドクドクと脈打つ起立が中で一層膨らむようで泣きたくなる。
だというのに萎れた前を擦られると性懲りもなくまた立ち上がっていく。

肩から背中を齧られて、胸の尖りを弄られると中がうねるのが自分でも分かる。自分で締め付けたくせに、よすぎて熱い息を吐き出していると、ゆっくりと確かめるように中の起立が動き始めた。
最初は形が分かるほどに。それにもどかしさを覚える頃には段々と深く浅くと急緩を織り交ぜての抜き差しへと変わっていっていた。

押し入られ、暴かれる身体の奥が熱くて焼かれてしまいそうだ。
テーブルに齧りついていた肩を引き起こされると、噛み付くように口付けられる。
互いの舌が絡みつく音を聞きながら、繋がった先を深く押し付けられて口の中で声にならない喘ぎが飲み込まれていった。

口付けを外した薄い唇がヌラリと濡れている。その卑猥な笑顔を見て抵抗なんてできやしない。
突き出した腰を抱えられ、激しく打ちつけられた。
骨と骨とがぶつかる音と、肉の絡み合う音とに煽られて高みへと押し上げられていく。
ぐぐっと中を抉られた衝撃と、自身の起立を強く擦られて2度目の白濁を吐き出した。
次いで奥へと叩きつけられ、いっぱいに受け止めた。

荒い息を吐く身体に、覆い被さるように項にキスを落とされる。
触れられる度にビクつく身体はまだリボーンの起立を咥えたままだ。

「も…いいだろ?」

「まだだぞ。朝まで長いな…頑張れ、ツナ。」

「頑張れるかっ!!」

って言ってんのに何でまた大きくなるの!
成長期だからな…ってそれ違うから!

それから本当に朝まで寝かせて貰えなかったツナは、同じく眠れなかったらしい隼人と鉢合わせて悲鳴を上げて逃げ去られた。
しばらくは嵐も雷も雨もボンゴレ内では大人しかったとか。

こうしてボンゴレボスとヒットマンとの仲は公然の秘密となっていった。



終わり



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