書いてる本人が一番楽しい小説 | ナノ


[> 言の葉紡ぎ




01.ゲスとゲソが嫌いな男

この世の中
最後に美味しい思いをするのはゲスなんて
そんな事は許さない

裏の世界に入って、
目の前でゲスに兄ィを殺されて思った
兄ィみたいな奴が死んで
アイツが生きるのは理不尽だと

この道15年の
俺の名前はゲスキラー
カビキラーと同じノリさ
またの名はないんだけど
取り敢えずゲスを殺すゲスって訳さ

あの日の兄ィみたいに
かっこよく笑って死ねなんざしないけど
それまではやらしく笑って生きていく

俺の名前はゲスキラー
カビキラーと同じノリさ
だって奴らと来たら
カビより性が悪いじゃあないか
ゲスを見付けたら呼んで頂戴お涙頂戴
いつだってゲスの命と引き換えに

助けに行くかんな!





02.言葉遊び

例えばそれは
狂愛で(mad love)
共愛で(one another love)
胸愛で(fetishism)
鏡愛で(narcist)
匡愛の(proper love)

あまりに凶悪で恐悪な

殺意


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英 語 確 実 に 間 違 っ て る (^p^)/





03.I love you = cheap...

好きだよ、愛しているよ。
何度言っても君に私の言葉が通じないのは私の頭が悪いからです
私がそんな、チープな言葉しか並べられないからです

好きだよ、愛しているの
大好き、大好き

泣いても、喚いても、君は振り向いてはくれないのです
それでも、好きなものはしょうがないのです






04.foreigner

いらっしゃいませエトランゼ
此処は冥界
彼方は冥界
求められるのは非日常への適合力

おいでなさいませエトランゼ
此処は冥界
毎日が明快
要らないものをあちらに落としておいでなさい
埃も衣服も怨みも
誇りも偉福も憾みも

おや、そんなもの不要ですよ
だってここは冥界
必要なものは単純明快
そんな複雑なもの捨ててしまいなさい、エトランゼ
ああもうじれったいなあエトランゼ、エトランゼ!

……それが出来ぬならお上がりなさいエトランゼ
命も心も捨てられぬならあなたにはまだ冥界に来る価値はありません
失いなさいエトランゼ
それが出来ぬなら
失せなさいエトランゼ
あなたは、あなたに正直に

いつか再びエトランゼとして
いつか再び出会うときまで
あなたは、もう少し、


――――

エトランゼ…異邦者




05.call call 正常な世界へ

雨は降る。
排他的な空間とはよくわからないが、排出的な空間の権化と言えば私は廁を推そう。

誰しもが明日の幸せを夢見る。
それは夢見がちな乙女の妄想よりも尚
シビアでリアリズムを含む。
(だれかがわたしをわらった)

眠い、
不眠症とは言わば現実逃避不可能な現実のことをいうのではないかと呟く。
勿論きみは何も返さないだろうああそうだろう。

Call Call…Tell Tell……
魔女は断罪される。
善良な魔女は己の骨がはぜる音を聞きながら賢者と自分の違いを探したかも知れない。
(あははうふふとあたまのなかでだれかがわらう。アパシーをそれははらむ)

君もそうだったのだろうか?
もしそうだとしても私の態度は変わらないのだよ。

――――さあ、今年も君に花を贈ろう。
そして電話をかけよう。

Call Call……Tell Tell……Hellow Hellow 君の失った世界。

(きみをうしなったせかい)





06.水母

水の母が
あの半透明のものだとしたら
ワタクシはそこにろまんちしずむを感じずにはおられません

水の母は
水は
生物から産まれたとしたら
ワタクシはあの水を愛でることも出来ようと云うものです





07.死人花

死んでしまつたあかつきにゃ、
白き死人花を緋色に変えて
胸に抱きて逝きませう

そして三途の河にながしませう

死人花は死者の悔恨や思ひを抱いてくれるのです
私はありつたけの思ひを
お前へのありつたけを混めるので
くれぐれもその緋色を見逃さぬやう
なにとぞ拾つてやつて下さいね





08.芋虫の話
桜の下には死体が埋まっていると言うお話
あれはあながち嘘ではございません
美しい桜の下には沢山の虫の死体が埋まっているのです

雨が降って、風が吹いて、沢山の芋虫が地面に落ちました
彼らは死にました
半分は蟻などが食べましたが、半分は桜の肥やしになるのです

雨が降って、沢山の土中の蝉の子供が溺れました
彼らは死にました
その殆どが桜の肥やしと相成りました

桜の下には子供が沢山埋まっているのです
それはもう、沢山埋まっているのです

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みんながうへー気持ち悪いってなる文章を書こうとして、芋虫というワードを使ったら、無駄に妄想力豊かな私は首筋とか、手のひらとかにリアルに芋虫を想像してしまい大変痛い目を見た
うへー



09.腹痛ラリったちゃん

ぐちゃぐちゃのぐちゃぐちゃに
私のお腹の中を手でぐちぐちかき回してええ!おねがいかきまわして!!

「気持ち悪いの分かったから薬飲みなさい」





10.no title

例えそれがどんなに汚くとも、
あなたに貰ったものならすべて

去れどもあなたがもう不要ないというなら

どうぞ私を突き放してやって下さい

私は馬鹿だから、引き際をわきまえていない
礼儀もない
いつもあなたの正直を待っている

だから、ね


どうぞ突き放して

私はあなたが大好きなんだから
何しても怒んないから




11.free spece

その空白に、そのたった1cmもない空白に"あい"という言葉が入るなら、私はあなたをあいしましょう。
だから同じだけあいしてね、
例え愛でも穢でも
それでなくとも私は私なりにあなたをあいしてるんだから。





12.盲目


目が見えなくとも大丈夫。
その他にもっとあったかいものが見えてるかんね。





13.それはまるでしんだように


白いシーツの上に死んだように横たわる君と
白い雪の上で死んだ君を重ねました
彼女は雪に染んだけど
彼女はシーツには染まなかった

目を開き、見据え、唇を動かす
それでも自分は彼女に彼女を重ねました


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紳士同盟クロスの好きCPのやつだけど一応創作




14.ポルスター

ああ愛しのポルスター
今日もご機嫌麗しゅう
ああ愛しのポルスター
もし僕がこの陶器のティーカップで飲んでいるのが空気で、この冷たい指でつまんでいるのがクッキーではなく木の破片だったとしても一向に構わない
だから愛しのポルスター
泣かないで笑っておくれ

僕は君がいるだけでいいのだから





15.no title

金属音
金属音
此処に居るのは
俺と昔の俺だけ

だから気兼ねしない。





16.こっくり

仲良し三人がいて。

狐が狸に恋をした。
狸が狗に恋をした。
狗が狐に恋をした。

それは、なんて不毛。

悪魔を呼んで答えて頂きませう。
この不毛に芽生える草木を。
それ自体、不毛なのに。
三人は元の関係に戻ると信じて神頼み。

「嗚呼、こっくりさんこっくりさん」

でるのは神か悪魔かもののふか。

それとも或いは虚無か

だとしたら、動かすのは誰なんだろう?



17.意味がないのは虚しいもの

「だいすき、だいすき」
「意味ないの、キライ」



18.宗教

延々と立つ火柱は蚊柱飲み込み高く、更に高く。
馬鹿だなぁ、熱くなりすぎさ。と呟いた彼は3つ数えて灰と排される。

愛しなさい。穢してやりなさい。

はい母様。僕は常識の子供なのでどうか灰へと穢さないで下さいね。
どうかその手で愛して下さいね。





19.愛してたりなかったり

愛してて愛してなかったりめんどうくさいあなたへ
嘘吐きだったりそうじゃなかったりなあなたへ

もうしんどい




20.髪が好き

髪が好き、君の髪が好き
でもさ、
大丈夫だよ、髪なんてなくても君が生きてくれるだけでいいよ




――――

折角たまってきたので少し抜粋して纏めみました
厨二臭い!つか厨二!
読んでくださってありがとでした
いちお、Blaに限り自作発言しなければもう何でも自由に使ってオッケーですよーとここでこっそり返事してみる
H23.04.08
:)迅明


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