[> ミクロと春夢 |
泥まみれでゴミ捨て場に打ち捨てられていたロボット。 何故か俺と被って俺は彼女を拾って帰った。 肌を綺麗にして、髪も新しくして、眼も差し替えて、新しいプログラムを与えてやったらそのロボットはとうとう動き出した。 「あ…わ、私は……ぃい、ミク、ロ……ぁ……あなた、だ……はだぁれ?」 動作不順から舌足らずな、ノイズの掛かった言葉で紡がれた始めての言葉。 何故か泣きそうになりながら、俺はロボットの白い手を握った。その手は暖かい。 「おはようミクロ、俺は山桐春夢ってんだ。よろしくな」 「はる、ゆめ……」 口の中で呟いて、彼女は幸せそうに微笑んだ。 「よろしく、春夢」 10月25日、ミクロと俺はこうして出会った。 短けぇ… すいません、でも書きたかったので書きました 私は非常に楽しかったです← H22.09.22 :)迅明 Novel Top |