シアワセ_GMひよにし屋F | ナノ

Garden


シアワセ


参加者


GM.ひよにし屋
PL.ソヨゴ/カーティス・シザーフィールド
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GM:それではチャプター「シアワセ」を開始致します!よろしくお願いします!
カーティス:よろしくお願いします!
GM:【導入】
GM:探索者はいつも通りか、はたまた珍しいことか、夜ベッドの上で眠りについていた。
もしかすると、誰かに呼ばれ、導かれていたのかもしれない。
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:探索者は意識の底で、誰かの声を聞くだろう。
GM:「貴方は、死を知っているの?」
GM:拠点やダンジョンのことは頭に無く、無意識にでも、
自身の生まれ育った世界でのことを話そうとするだろう。
瞼はまだ開かず、新たな記憶も戻らないが、それでも探索者は理解してしまっている。
元の世界で、死を知っていたか、はたまた知ろうとしていたか、否かということを。
カーティス:「……ああ、知っている」
「死んだからな。一度」
GM:その死は、貴方のものだっただろうか。
カーティス:「その時代、その場所において、“不治の病”だったものによって」
「あの時代、あの場所では、どうすることもできなかった病によって」
「……死んだよ。弟に看取られて、それなりに、……安らかに」
GM:「そう、貴方、知っているのね」
GM:声は、どこか優しい響きを持っていた。
GM:・
GM:・
GM:・
GM:【シアワセ(××××)】
GM:探索者はその世界に立っていた。
GM:更地だ。跡形という言葉すら似合わない程の、どんな跡もない更地だ。
乾いた灰色の地面が続き、空は黒に包まれている。
GM:貴方はこの光景を知っているだろうか。
あるいは似たような場所を見たことがあるだろうか。
知っているのであれば、思い出しても良い。
カーティス:「……」何も“無い”、灰色の大地。
恐らく、あまり、似ては居ない。けれど脳裏に浮かぶ光景があった。
GM:景色の中に、一つの道と花売りの少女が存在する。
花売りの持つ籠には花が数本入っていた。
カーティス:それは何も“亡い”廃墟。生命の気配、名残、一切が姿を消した、……
そこは数ヶ月前、自身の所属する部隊が制圧した土地だった。無数の人が、男が、女が、子どもが、寄り集まって暮らしていた団地。
とうに捨て去られた土地に、隠れるように生きていた人々。
今はそんな人々の生活の匂いさえない。当たり前だ。だってそれを消したのは、
カーティス:「……」そっと、花売りの少女に目を留める。
カーティス:他に何があるというわけでもない。ひとまず、話でもしてみるか。
カーティス:少女のほうへ歩み寄る。やあ、と声を掛けてみよう。
GM:「こんにちは。これからお墓参りですか?」
カーティス:「……墓? いや、そんな予定はないが」
GM:「あの道を進むとお墓があるんですよ」
「一輪、持っていきますか?」
そう言って花売りは貴方に花を渡してくれる。どんな花かは、探索者に委ねよう。
カーティス:「……」縁故の者が居るでもないだろう、とは、思ったのだが。
「……ありがとう。そうするよ」受け取っておこう。黄色い百合の花、一輪。
GM:「いってらっしゃい」そう笑って見送ってくれる。
カーティス:「……なあ、」
GM:「どうしました?」
カーティス:「さっき俺に話し掛けてきたのは、君か?」
カーティス:「死を知っているのか、と」
GM:「いいえ、初対面ですし……」
カーティス:「……変だな」
カーティス:「声が全く同じなんだが」
カーティス:「……まあ、いい。何が知りたいというわけでもない」
GM:「そうですか?」そう言ってまた笑った。
カーティス:「だが仮に、君だったとして」
「なぜそんなことを聞くんだ? 知ってどうする、いずれ君にも訪れるものだ。それとも、」
「君には訪れないのか?……や、人違いなんだったな」
カーティス:「真っ直ぐ行けば墓に着くんだよな」素知らぬ顔で道の先をさす。
GM:「……」「はい、あそこを進めば行けます」
カーティス:「……どうも」「ひとまず、行ってこよう」
カーティス:道の先へ進みます。
GM:先へ。
GM:・
GM:・
GM:・
GM:貴方はいつの間にか崖の端まで来ていた。周りには花が美しく咲き誇っているだろう。
貴方しかいないこの夢で、崖の隅に一つの墓が立っている。
GM:この墓を見ると名前が書いてある。……探索者の名前だ。
GM:『カーティス・シザーフィールド』
カーティス:俺が手向けるまでもないんじゃないか? なんてことを思いつつ、見つめる。
なるほど、
「……確かに、“俺の死”について語ったな。俺は」
カーティス:「(しかし俺に手向けるんなら、この花じゃあなかったな)」
黄色い百合をくるりと回し、ほんの微か眉を顰めて眺める。
カーティス:確か、随分前に、似たような場面を見た気がする。それは墓じゃなかったが、……なんだったっけ?
GM:……ふと、気付く。
GM:貴方はいつの間にか、記憶の中の光景にいる。
忘れていた記憶でも、既に思い出していた記憶でもいいだろう。
GM:貴方は自身の「身に覚えのある死に際」に関する記憶を思い出す。
あるいは、「見覚えのある死」に関する記憶を思い出す。
元の世界でそのような記憶がない場合のみ、ダンジョン内の記憶でも良い。
カーティス:雨粒が引っ切り無しに地を叩く。泥と化した表面に跳ねて、水滴を飛ばす。見慣れた森のなか。
もう、思い出している風景。暗く沈む空に稲妻が、光る。神の怒りのように猛り唸る。
俺がいる。幼い頃の俺が。
カーティス:あの女に組敷かれて、首を締め上げられながら、助けを求める哀れなガキが。
助けなんか求めなければよかったんだ。それまでも何度も、呼んで、喚いて、そして絶望したはずなのに、
なぜあの時俺は縋ったんだろう。甘い期待に。
カーティス:救ってもらえるなんて誘惑に。
カーティス:母さんの声がした。俺を呼ぶ母さんの声が。
答えることはできなくて、ただはくはくと唇を、動かした。彼女はそれを読みとった。あの女は。
カーティス:青い瞳が憎悪で燃えて、締め上げる力が強くなって、苦しくて、怖くて、ああでも、あの時の青は綺麗だった、
空に閃光が走った瞬間、俺は意識を失って、
カーティス:目覚めると、母が潰れていた。雷に焼き焦がされた大樹の、その下敷きになって。
その骸を指し示し彼女は笑った。いい子ね、
カーティス:「あなたが、殺したのよ」
カーティス:……一連の風景を、黙って見ている。単に“風景”としてしか捉えていない、そんな乾いた目で。
GM:……声が聞こえ始める。「たすけて」という声が。
GM:それは、貴方の声だったかもしれない。あるいは、見知った声だったかもしれない。
GM:いいのだろうか、それで。
カーティス:甘えたことを言うなよと、やや苛立たしげに顔を顰めた。
俺であろうが、誰であろうが、誰が助けてやるものか。
どうにかしろ、自分で。誰も助けちゃくれなかったよ、俺は、あの時の俺のことは、だーれも。
カーティス:だから、精々足掻いて苦しんで、呼んで、嘆いて、絶望しろ。
俺が味わった全てのモノを、お前も味わってくれなきゃあ、気が、済まないよ。もしも、お前が“俺”ならば、
「……お前だけ助けてたまるかよ。バーカ」
GM:最初に聞いたあの声が、何処からともなく聞こえてくる。
GM:「なら、どうするの?」
カーティス:「……よう、花売りさん」
カーティス:「さあな? 俺は俺で色々試すさ。何をしたら俺が納得するのか、満足するのか、気が済むのか、をね」
カーティス:「けど、なかったことになんかしてやらないよ。あの女がしたことも、俺がしたことも、何もかも」
「なかったことにはできないだろう。そうやって此処まで生きてきたんだから、……仮令タイムスリップかなんかして、やり直してみたとしたって、」
「“それが起こったこと”自体は消えない。……だったら、……欺瞞だろう。都合のいい夢を見るなんてさ」
GM:声はくすくすと笑いながら言う。
GM:「貴方が貴方の夢から脱出したいのなら、貴方がそうしてみればいいの」
頑張って、と他人事のような響きでそれは途絶えた。
GM:探索者の意識は、夢の中だというのにやけにはっきりとし始めるだろう。
貴方は一人、此処に残されてしまった。
カーティス:「……暇人か? あのガキ」乱暴な口ぶりだが、悪感情はないようだ。
カーティス:「(夢から覚める手段か、……大抵死ぬ直前には目が覚めるものだが、どうかな)」
カーティス:愛銃を取り出し、弾を装填する。そのまま顎の下に付けて撃ってみよう
GM:音が一つ、夢に響いた気がした。
GM:・
GM:・・
GM:・・・
GM:【停止】
GM:顎が痛い。
GM:探索者はベッドに落ちた状態で目覚めるだろう。
記憶に新しいのはただ一つ、探索者が思い出した記憶だ。
カーティス:「……」ふう、と息を吐く。
何とも身体が重い。いい夢ではなかったようだな、と心中呟きながら身を起こす。
……鮮明なのは、もう既に思い出していた、ある記憶。未だに彼を縛る枷。暗い空に轟く光を、未だに恐れてしまう理由(ワケ)。
カーティス:「しかし、」「……やられっぱなしは、性に合わないな?」
カーティス:なぜそんな言葉転がり出たのか、自分でも分からない。けれど、今はなんだか“楽しい”。
時が来れば意味も分かるだろう。一日を始めるために、ベッドから抜け出た。
GM:"死逢わせ"の夢から、さようなら。
GM:【花とダンス】
GM:クリアですお疲れ様でした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
カーティス:おつかれさまでしたwwwwwwwwwwwwwww
カーティス:あのねカートね、他探索者も迎えに行ける気がしてきました
GM:きました
カーティス:二周目も気になるなこれ……
カーティス:とりあえずこのコースには強いと思うコイツ
GM:もう片方は光だよ(余所見)
カーティス:光(光)
GM:●PL報酬
自身の「身に覚えのある死に際」に関する記憶の一部
自身の「見覚えのある死」に関する記憶の一部
※RPの記憶が入手済の記憶だった場合:自身の「夕」に関する記憶の一部
「夕」の記憶のみ、ダンジョン内の記憶を可とする。
カーティス:うひょー!!
カーティス:ありがとう! ございます! 夕か〜〜
GM:またおいで!花売りも待ってます
カーティス:他の人のロールがこれでやっと見れる 気になるぜ……
次は花売りちゃんともっと腹割って話したい(頷き
GM:稀少の条件掠ってはいたから次頑張ればいけるかもな( ˘ω˘ )
カーティス:マジかよ。がんばろ
GM:あいつがモブじゃないことを見破ってきた探索者はこれがはじめてでした
カーティス:うそやん ぜったいあやしかったやん
カーティス:とはいえ声がなかったら気付かなかっただろうなとは
GM:耳いいなあ……
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