シアワセ_GMひよにし屋C | ナノ

Garden


シアワセ


参加者


GM.ひよにし屋
PL.ひぃらり/南野海
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GM:それではチャプター「シアワセ」を開始致します。宜しくお願いします!
海:よろしくお願いいたします!
GM:【導入】
GM:探索者はいつも通りか、はたまた珍しいことか、夜ベッドの上で眠りについていた。
もしかすると、誰かに呼ばれ、導かれていたのかもしれない。
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:探索者は意識の底で、誰かの声を聞くだろう。
GM:「貴方は、死を知っているの?」
GM:拠点やダンジョンのことは頭に無く、無意識にでも、
自身の生まれ育った世界でのことを話そうとするだろう。
瞼はまだ開かず、新たな記憶も戻らないが、それでも探索者は理解してしまっている。
元の世界で、死を知っていたか、はたまた知ろうとしていたか、否かということを。
海:「…、…」「…」「………」
「しって、います」
「しっています」
「ぼくは、"死"を」「知っています」
ぼんやりとした夢見心地のようなその中で。
確かに肯定するだろう。
GM:その死は、貴方のものだっただろうか。
海:「…」「…、いいえ」
GM:「そう、貴方、知っているのね」
GM:声は、どこか優しい響きを持っていた。
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:【シアワセ(××××)】
GM:更地だ。跡形という言葉すら似合わない程の、どんな跡もない更地だ。
乾いた灰色の地面が続き、空は黒に包まれている。
GM:貴方はこの光景を知っているだろうか。
あるいは似たような場所を見たことがあるだろうか。
知っているのであれば、思い出しても良い。
海:いいえ。初めてみる光景だ。
"もしも"は決して無く、自分は、見ることなど無かった光景だと。
どうしてか、そう感じるだろうが。
GM:景色の中に、一つの道と花売りの少女が存在する。
花売りの持つ籠には花が数本入っていた。
海:「…」
ぱち、と瞬きを二三度。
灰をも越えた空に魅入っていた、
暫くしてようやく
海:道と少女に気づいた。
空と見比べて、少女の方へ近づこう。
「こんにちは」柔らかく笑って、話しかける。
GM:「こんにちは」「これからお墓参りですか?」笑ってそう返してくる。
海:「…お墓?」「どなたのお墓でしょう」
「生憎ですが、僕には見舞うような心当たりはないのですけれど」
ふふ、と笑って。少女に幻視しよう。
GM:「幻視」→花売り
目が合う。赤に近い、橙色の目だ。
花売りの瞳は夕日のように丸く、瞳孔の代わりに白い花が顔を覗かせている。
花に詳しい者であれば、それがユウガオだと気付いても良い。
海:残念ながら詳しくないなぁ ハッハッハ
GM:ハッハッハ
GM:「私も誰かは知りませんが、あの道を進むとお墓があるんですよ」
「一輪、持っていきますか?」
GM:そう言って花売りは貴方に花を渡してくれる。どんな花かは、探索者に委ねよう。
海:「いいんですか?商売道具でしょうに」
つい受け取っちゃうけど。
真っ白で柔らかい、可憐な、小さい花だ。
一茎から枝分かれするように花がついて、咲いている。
かすみ草。
GM:「中々買ってくれる人がいなくて」「だったら、枯れる前に貰ってほしいです」そう言って笑った。
海:「それは、勿体無いですね」ふふ、と笑って「こんなに、」「綺麗、なのに」「…」
「貴女の瞳の中の花は、何ていう名前なんですか」
「綺麗な花が咲いている」
GM:くすり、と笑ったのが何処か印象に残ったかもしれない。
少女:「夕方に顔を出すから、"ユウガオ"と言うんですよ」
海:「なんだ、花も、案外そのままな名前がついているんですね」ふふ(*´ω`*)
ついでに少女に精神分析もすませちゃおう。
GM:見たな?
GM:今じっくり見たな?
海:え、はい。
海:え、見ました、はい。
GM:【「"嫌"」】
GM:貴方が見ようとすると、突然、頭が痛み出す。
GM:酷い痛みだ、現実が区別できなく程の、……その中に混じる記憶。
探索者は自身にとっての「嫌」な記憶を思い出すだろう。
海:「…っ、…、…?」
頭が、痛い。痛くて。
片手でこめかみを抑えるようにして、
潜めるように小さく息を吐く。
まるで目の前に其の光景が見えるかのように、景色に景色が混ざり出す。

赤だ、  
                赤い。
   赤。   
赤。

血のように赤い泡が、人間の口から漏れ出している。
真っ白な石鹸のような清潔さはどこにも見当たらない。
跳ね飛ばされた食事の器が辺りに転がって、
姉さんに叩かれた手も赤く色づいて、後からじんじんとした痛みが追いかけてくる。
普段なら身を竦ませてしまいそうな怒声や、頭を痛ませるような悲鳴が周囲に響いてる。
死んだ、死んだ死んだ。知らない人ばっかりだ。
本当に殺したかったのは、僕だったのだろうか。
そうなんだろうな、きっと。
ごめんなんて言っても、聞かないだろうな。

…でもさ。
僕、決して"嫌"じゃないよ。君達のそういうところ。
本当だよ、だって、………。
GM:・
GM:・
GM:・
GM:【シアワセ(××××)】
GM:「どうしましたか?」
海:「…」「いや、大した事はないです」
ごつ、と音が鳴る程に、こめかみを叩いて。頭痛を引っ込ませる。
こんなの、別に"どうだっていいことだろう"。
GM:「そうですか……」花売りや周囲に変わった様子はない。
海:「…」手にしたかすみ草を一瞥して、ふと尋ねてみる。
「あの、リボンとか持っていませんか?」
「手向けるなら、飾りたくて」
GM:「良ければ」
そう言って、花売りは自身が身につけているリボンを外して渡した。
海:「ああ、すみません。有難うございます」受け取ろう
「終わったら、返しに来たほうが良いでしょうか?」
海:かすみ草に巻いてやろう。
何色かな。
GM:……灰色のリボンだ。
GM:「いえ、お使いください」
海:かわいい。
海:「大事にします」ふにゃっと、嬉しそうな笑顔を返した。
GM:花売りは笑顔を返すだろう。
海:「…売っている花だけじゃなくて、貴女も綺麗なひとだ」
「どうか、」「貴女が、此の一時を含む一瞬が、素晴らしく良きものとなりますように」
ゆっくりとした瞬きと祈りを返して。微笑んだ。
海:彼女と別れて、道の先へといきましょう。
GM:「……」
GM:・
GM:・
GM:・
GM:貴方はいつの間にか崖の端まで来ていた。ここでも花は美しく咲き誇っているだろう。
貴方しかいないこの夢で、崖の隅に一つの墓が立っている。
海:墓をすーっと通り過ぎて。
崖の淵から下を覗き込んでみる。
GM:底が見えない程に高い。
海:落ちたら気持ちいいんだろうなぁ。
海:なぁんて、冗談ですよ。
海:墓に幻視しましょう。
GM:この墓を見ると名前が書いてある。探索者の知っている、死者の名前だ。
海:墓には、素っ気ない文字で『木戸野 亜紀』と刻まれていた。
「…なんだ、」「姉さんだったのか」
花を手向ける事も忘れて、其の文字を指でなぞった。
少しだけ笑い声が漏れたような気がしたけれど、きっと気のせいだから。
GM:……。
GM:貴方はいつの間にか、記憶の中の光景にいる。
忘れていた記憶でも、既に思い出していた記憶でもいいだろう。
GM:貴方は自身の「身に覚えのある死に際」に関する記憶を思い出す。
あるいは、「見覚えのある死」に関する記憶を思い出す。
元の世界でそのような記憶がない場合のみ、ダンジョン内の記憶でも良い。
海:全ての始まりは、タン、と響く小さな音だった。
産声ほども続かない其れは余りにも一瞬の音で、
僕が何度瞬きを繰り返しても何が起こったのか分からなかった。
ただ、傍に控えていた貴女だけが、
立ち上がりかけたような中途半端な体勢のまま畳の上に上半身を崩れ落とした。

ぴく、ぴく、と彼女は動く。
まるで。
…なんだっけ。


あ、そうだ。


死にかけの虫の、其の様相にとても良く似ていた。
庭にいた、誰かに踏み潰された蟻のように身じろぎをして。
小さな痙攣は断続的に続いていたけれど、それも直ぐに収まった。
そうしてから、えっと…どうしよう。僕はようやく、彼女に触れる。
軽く揺さぶっても、彼女はもう動きを見せる事はない。
僕は、名前を呼んだ。

「…、亜紀姉?どうしたの?」
GM:……返ってくる筈もないのに、声が聞こえ始める。
GM:「たすけて」という声が。
GM:それは、貴方の声だったかもしれない。あるいは、見知った声だったかもしれない。
GM:いいのだろうか、それで。
海:「は」
海:「は、は、」「あはは!」
海:「愚かだなぁ、" "」呼ぼうとした名前は思い出せない
「たすけて、"たすけて"だって」
「ねえ、僕なんかにどうやって助けろっていうのさ、バカ」「もう、死んでるのに」
「ふふ、ふ、ふふ」「頼む相手が間違ってる」
「頼むなら、そう、正義の味方にでも頼んでよ。お願いだからさ」
すとん、と其の光景の中に腰を下ろした。
海:「手向けが、」「こんな悪い奴で、ごめんね」
GM:誰かの、声が聞こえる。
GM:「いいの?動かなければ、進むことも、戻ることもできないかもしれないのに」
海:「君はどちらがいいの?」疑問に思うこともなく、声に言葉を返す。
GM:――悪夢が、笑う。
少女:「いらっしゃい。私の夢へ」
そう優しく笑っていたのは、あの花売りだ。
海:「…うん、そう。それでいいんだよ」
海:「お願い、僕を疑わないで」
海:「いつでも、いつだって、」
「正しいのは"君達"で、間違っているのは、」
海:「僕なんだから」
シアワセそうな笑顔を、優しく語りかけただろう。
GM:"死逢わせ"の夢へ、ようこそ。
GM:【編集後記】
GM:クリア失敗です!!!!!!!!!!!!!!!!!ありがとうございました!!!!!!!!!!!!!!!!!
GM:ちがう
GM:お疲れ様でした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
海:ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!有難うございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
海:おつかれいええええええええええええええええええええええええええええええ
海:<永住権下さい(寝そべりながら
GM:夢に囚われてしまった場合、クリア失敗のまま戻れなくなります。
その間探索者は体をベッドに残したまま、夢を見続けることになるでしょう。
夢から抜け出し、拠点に戻るには、
このシナリオに訪れる別の探索者に救出してもらわなければなりません。
常時このシナリオに張り付いている必要はありません、コマ情報が変わっても良いです、
予定の合う当シナリオのセッションに同行してください。
その際、メイン探索者に救援できそうなスキルを組み込んでもらいましょう。
GM:2週間目覚めなかった場合、外部からの強い干渉で起こしても構いませんが、
その場合はクリア失敗のまま終わり、報酬を貰えません。
状態異常解除の程度では起こすことができないでしょう。
海:<僕が救いを求めるとでも?(?
GM:ふふ
海:このまま失敗でいたら記念品もらえるのかな!!!!!!(˙ ˘ ˙ ) !
GM:bbbbbbbbbbbbbbbb
海:ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ
海:(悪夢にしがみつくことを決意)
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