文 | ナノ
(僕のもの)

※記憶が十神くんだけなくなってなかったら設定。



『苗木。黒幕を見つけたんだ。』
『え!?本当に黒幕を見つけたの!?』
『ああ、全員に伝え、大勢で行く前に2人で確認をしに行きたい。いいな?』
『もちろん!僕でよければ一緒に行くよ!十神くん!』

数日前…

気がつくと、全員の記憶は入学した時に戻ったようで俺だけが1人で状況把握に苦しんだ。
この閉鎖された校舎に俺ら自らはいったのに、全員は必死に出口を探していた。
だが、俺は歓喜に震えた…ずっと好き…否、愛している苗木とずっと一緒になれるチャンスだと思った。
君の笑顔はいつも希望にあふれていた…
全員を信じ、俺を信じて君はみんなに愛されていた。
だけど、俺はそれに我慢が出来なかった。

『やはりお前だったか、江ノ島。』
『えー?なんで私って分かっちゃったの?』
『記憶。俺はそのままだ。』
『…ふ〜ん。』
『苗木はもらうぞ。』
『ッ!?』

隠し部屋に俺の独自のルートで入り、江ノ島を殺すのは簡単だった。
戦刃も早々に殺し、皆は混乱しその混乱を説明する者も現れない状態で更に混乱していった。

その中でも、苗木は全員必死に励ましていた。
朝日奈や不二咲は泣き、葉隠は取り乱すのを笑顔で…

今では、俺の邪魔をする人物は誰もいない。
このまま、俺の思うままの世界で苗木と…と、思っていたが俺には唯一恐れるものがあった。
戦刃が変装した江ノ島の残した脱出スイッチだった。
あれが、見つかり苗木が俺の元から離れていってしまったら・・・

実行するなら今しかないと悪魔が俺の耳元でささやいた。

隠し部屋に苗木をつれて行き、油断している所を後ろから、薬を嗅がせると俺の腕の中に簡単に落ちてきた




「苗木…お前を閉じ込めることなら簡単に俺は出来るんだ。」
「…と…がみく・・・ん」
「でも、俺はお前から俺の元に来てほしい。」
「そんな…ッ!」
「でも、くるよな?じゃないとお前の大事な“仲間”が…いいのか?」
「ッ!!ずるいよ!!」
「お前が俺の元に来るなら、なんと言われようといいさ。」
「ッ!なるよ!!君が望むのなら、なるさ!だから…」

苗木はかわいいな…。
そんなに必死に俺にすがって、お願いしてくるなんて。
涙を流しながら、辛そうな顔がそそるな…
苗木が女だったら十神家の嫁にして、孕ませて一生俺のものにするのだが・・・
まぁ、孕まなくても愛情を毎晩注ぎ込めば、結晶が実るだろう。
さぁ、苗木…上手に“おねだり”できたら褒美をやろう。

俺達2人だけの世界だ。


END





ヤン・・・デレ?ww
この間ブログで書いた書きたいなと言っていた奴ですが・・・
やっぱ、難しいですね〜!w
江ノ島ちゃんは十神が自分を殺しに来るってわかってました。その後の事も大体わかってます。
だからこそ、苗木が好きだったので、十神が苗木を理由で江ノ島ちゃんを殺したって知ったら一生覚えていてくれるかなと思って素直に殺されました。


そんなわけで、読んでいただきありがとうございました!






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