文 | ナノ
(君は僕なのに彼で)

やっと、セキュリティーを通って架空世界に入れたと思ったのに・・・
僕、苗木誠が現在居るのはみんなが生活していたコテージ。
しかも、目を開けると何故か縛られてベッドに寝かされていた。

「失敗した・・・の?」
「失敗なんかじゃないよ?」
「誰!?」

声のほうに視線を向ければ、僕とまったく同じ顔をしたもう1人の僕がクスクス笑いながらこっちを見ていた。

「ちゃんとこっちの世界には入れたけど、ちょっといじって到着地点を変えさせてもらったんだ」
「な・・・何を言って・・・ってか、君は・・・江ノ島くん?それとも・・・」
「僕はバグでも江ノ島じゅんでもない。君だよ?だから、君の好きなものも感じるところも全部知ってるよ?アハハ・・・」

僕の偽者の目には、色んな色をぐちゃぐちゃにかき混ぜたような絶望の色が滲み出ていた。
それを、見たくなくてとっさに顔をそらしたが、いつの間にか近づいていた彼に正面を向かされた。

「はぁ・・・その希望の色に溢れた瞳・・・大好きだなぁ・・・絶望を教えてあげたい・・・」
「ッ?!」

ベロリと瞳を舐められて、僕の体が一瞬にして固まり、スルリと彼の手が僕の体を下から撫で上げた。
抵抗を必死にしても、いとも簡単にスーツを脱がされYシャツもボタンが上から何個か止まってるだけで、胸元が露になった状態になっていた。

「やめ・・・あぁ!くぅ・・・」
「気持ちいいよね?だって、君は僕なんだもん。アハハ・・・」

乳首をきつく吸い上げながら、僕を見上げてニヤニヤと笑いかける彼。
もう、理解ができない状況に頭はパニック状態。
きっとこんな状況を作り出したのは、江ノ島くんなんだろうけど彼の姿は見当たらない。

「はぁ・・・ん・・・いや・・・」
「いや?そんなはずないでしょ?だって、下なんてグッショリだよ?」
「うぁ!ちがっ!」

僕の下半身をギュッと押し上げながらリズムをつけて、揉み上げられる。
彼が僕だというのが、本当ならどんなに抵抗しても無駄だろう・・・。
口から漏れる喘ぎを抑えていると、彼にキスをされ舌が進入してくると強制的に口から喘ぎが零れ落ちた。
キスに翻弄されていると、いつの間にかズボンは取っ払われて下着も足に引っかかっているだけになった。

下半身を刺激され、グチュグチュなる卑猥な音と快感に頭がぼんやりしてくる。
涙で視界はぼやけ、僕に快感を与える彼がニヤニヤと笑っているのだけが理解できた。

「苗木?気持ちいい?もうちょっと、焦らして入れるか・・・それとも、1回出してから敏感な所に更にいれちゃう?」
「いれ・・・ッ!?」

僕の秘部の中で曲げたり中を引っかいたりしてる彼の指に気づいた。
そこで、一気に意識が戻って必死に暴れたがイイトコロをつかれて僕はイってしまった。
体がビクビクッとなっているのを、舌なめずりして見る彼に顔は一緒なのにこんなにも違って見える・・・と何故か冷静になってしまった。

「なえっぎ?まだ、これからでしょ?」
「え・・・江ノ島・・・くん・・・」

ぼやけた視界に写っていた僕が、ジリジリとブレたと思ったら、いきなり江ノ島くんへと変わった。
僕から彼へと変わっても、瞳から溢れる絶望の色は変わらず、ああ・・・さっきのだって江ノ島くんのせいなんじゃん・・・と思ってしまった。

「まだ、ビックビクしてる苗木にはツライと思うけど俺に快感に苦しむ顔を見せてね」
「え?ッ!あああああぁぁ!」
「くっ・・・きっつぅー・・・ふぅー・・・」

ニッコリ笑って、江ノ島くんのモノを僕に一気に入る。
僕の体は反って、目の前がチカチカするのも歯を食いしばって耐えた。
江ノ島くんはきつそうに息を吐いて、すぐに腰を動かしだしたけど僕は涙と汗でグショグショになった顔を歪めて彼のなすままにされた。

「出すよ?苗木!」
「あっ・・・うぅっ・・・ああっ!」

そこで僕の意識は途切れた。




「あれ?苗木?なーえーぎーくぅーん?意識無くなっちゃった・・・つまんなっ!苗木の絶望に歪んだ顔じゃなきゃ起たないんだけど!」



END




久々にエロ書いてみましたヾ(o´∀`o)ノ
やっぱりエロは上手くならないですねorzがんばりまっす!

読んでいただきありがとうございました!






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