文 | ナノ
(ゲッチュー☆)

最近、僕の私物が1つまた1つと無くなっていく。
落としたのならまだしも途中から異変を感じて、苗木誠って名前を書いたにも拘らず、手元から物がなくなる。

無くなる物は高価なものじゃなく、使ってたシャーペンとかよだれを垂らしちゃったから捨てたはずの新品のノートとか…。
でも、上履きが無くなった時は流石に苛められてるのかと思った‥

でも、その問題もあっさりと最悪の形で解決した。

ある日、忘れ物を取りに教室に戻ると僕の机で葉隠くんがゴソゴソと何か探してた。
ちょっと、脅かそうと思ってこっそりと後ろに回りこんだ。

「わっ!葉隠くん!何してるの?」
「ああああああああああ!な、ななななな」
「何驚いてるのさぁ!ってか、僕の机でなにし…」

かがんで何かを探してる様だった彼は、僕の声に飛び起きて壊れた機械の様にギギギと振り返った。
そしてその直後、僕も体がカチンと固まった。
葉隠くんの手には体操服などが握られていた…。

その後、葉隠くんを問いただして泣きつく葉隠くんに『僕の物をもう盗まない』という約束をして許した。
盗んだものをどうしたとか、なんでそんな事をしたとか、そんな事まで頭が回らなかったんだと思う。
後から、あの時に全部問いただしておけばよかった。って後悔することになる。


数日後、葉隠くんからこの間の事で話したいことがあると、校舎裏に呼び出された。
校舎裏につくと、そこには誰もおらず僕は少し待とうとため息をついた。
その瞬間ー…。

「やっと、苗木くんが僕のものに!」

口と鼻をふさがれて、鼻から入った薬か何かによって、僕は意識を飛ばした。

「ん…あ、あれ?ここは…」
「おはよう…苗木君!ここは、保健室だよ?」
「え?あ・・・狛枝…先輩…」
「はぁああ!本物の苗木君は本当にかわいいなぁ!」

僕は、ゾワリと鳥肌がたって自然と涙が出てきた。
これは、貞操の危機!逃げなきゃ!全身が警報を発していたが、手足は縛られベッドに寝かされていて、脱出不可能。

「い、いやああああああだああああ!」
「はぁ…はぁ…、今までは苗木君が握ってたシャーペンで自分のを握ってると思ってオナニーしたりしてたけど、やっぱり本物は違うね…」
「そ、そんな事実ききたくないいいいい!ってか、葉隠くんは!」「ああ。お金払ったから帰ったよ。土に。」
「は、葉隠くんんんんん!ちょ、ちょっと!土にかえしちゃだめでしょ!!!」

わかったぞ!今まで葉隠くんが盗んでそれをこの人に渡してたのか…クロは狛枝くんだ!
って、そんな事今の状況で嫌なくらい分かるし!!!
葉隠くんにいたっては、土って!ちょっと!ど、どどどどうしようううう!

「やっと、2人きり…邪魔者はいないよ…苗木くん」
「あ…あ…ひぃ…」
僕は、徐々に近づいてくる狛枝くんにただ震えるしかできなかった。


END





ってか、葉隠くんファンの方すみません!決して葉隠くんが嫌いじゃないんです!
一番、操りやすいかなっておもって^p^
すみませんでしたorz




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