文 | ナノ
(掌)

※ダンロン2の終盤ネタバレあります。
未プレイ・ネタバレが嫌な方はお戻りください。









「苗木くん…僕は絶望に打ち勝った希望である君を…超高校級に君を愛してるんだ…」

虚ろな目で僕に問いかける狛枝は、しきりに左手を撫でて僕に笑いかけた。

「…狛…枝…く…」
「はぁ…希望と絶望は紙一重…つかずはなれず…憎いくらいだ…」
「何…言ってるんだい?」
「君が愛する江ノ島盾子に僕がなれたら、君はどうする?」
「ッ!?な、何を言ってるの?そんなこ「そんなことが…?」
「うっ…」
「ありえないって言いたいんでしょ?」

確かに超高校級の絶望と言われる江ノ島盾子を好きになってしまい、お互いに思いが通じ、幸せだった時もあった。
それを思い出した時、僕は処刑された江ノ島さんの最後の顔を思い出して叫び、涙が出なくなるまで泣いた。

僕の目の前にいるのは、そんな彼女の生み出した絶望に染まってしまった人々の中の1人…。

「江ノ島盾子は死んだかもしれないけど、彼女は僕の一部となり生き続けている…」

スッと目の前に出されたのは、白く整った綺麗な手…そして、真っ赤に染まる爪。

「え…のし…まさ…ん…の手…」
「そう…他の人たちはどういうつもりか知らないけど、僕は君に愛してもらいたくて江ノ島盾子から手をいただいた。」


その手はスッと僕の頬を撫で、僕の心をかき乱した。


「苗木くん?」
「うっ…えの‥しま…さっ…あっ…」
「苗木くん…何も泣かなくたっていいのに…」

狛枝くんは、僕を引き寄せてそっと体を抱きしめてきた。

僕は、ちゃんと分かってるんだ…感覚が江ノ島さんでも持ち主が本物じゃない事は。
でも、僕は心のどこかで期待しているんだ…顔を上げたら全部夢で笑いながら僕をからかってくるんじゃないかと…。

でも、そんな事ありえないって自分が一番よく分かってる。
でも、今は少しだけ…僕はそっと目を閉じた。


「苗木くん…捕まえた。もう2度と話さない…左手もそう言ってるよ?」
耳元でクスクスと笑われ、僕は投げやり気味に意識を手放した。


END







/(^o^)\ダンロン2ネタバレをさっそく書いてみました。
まだ、終わったばかりでちゃんと理解できてなかったり時系列・時代背景などめちゃくちゃですが…
狛枝くんが苗木くん好きすぎて左手も苗木くんの気を引くためにやったことだったら、最高に萌えるのになぁっていうwww妄想ですw




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