文 | ナノ
(7人の絶望と1人の希望)

※江ノ島くんが絶望だとバレてる設定です。


えーと…なんでこんなに江ノ島くんがいっぱいいるの?

『苗木〜』

いつもどおりの朝。
モノクマの放送で起こされて、うっすらと目をあけると僕を囲んで7人の江ノ島くんが覗き込んでいた。

「え?え?え?なんで?」

確か、昨日は…江ノ島くんが部屋に泊まりに来て、え…エッチして…そのまま一緒に寝たはず…でも、その時は1人しかいなかったよね…

「朝起きたら、俺様が7人になっていたんだ。」
「俺だけの苗木なのにぃ〜みんなにぃ〜邪魔されるのぉ〜」
「この状況を説明できるとしたら、パラレルという名が相応しいでしょう。」
「はぁ!俺の苗木なんだからお前らきえろぉお!」
「それを言うなら、みんなの苗木なんじゃないかな?まぁ、俺の苗木って事にはかなりないぜ。」
「そうですよね…折角、朝からイチャイチャしようとしてたのに、こんなことになるなんて、絶望ですよね…最悪ですよね…」
「苗木のビックリしてる顔かわいいなー!!」

最後の素の江ノ島くんが抱きついてきて、他の江ノ島くん達が一斉に引き剥がしにかか。

「ちょ、ちょっとまってよ!!えっと…さっきの説明の中にあったパラレルって事なの?何か原因はあるの?」
「それは、俺から説明しましょう。」

メガネをかけた江ノ島くんが一歩前に出ると、メガネをクイッとかけ直して、説明を始めた。

「今の状況を考えると、何かしらの時空の歪が生じ、夜のうちに個々のキャラが分裂してしまったのでしょう。」
「じ、時空の歪…そんなアニメの中の話じゃないんだから…」
「まぁ、これはゲームの話なので何があっても、可笑しくはないでしょう。」
「なっえぎぃ〜そんなメガネとばっかり話してないでぇ〜俺と話そうよぉ〜」

何とか、みんなを1つに戻す方法を考えていると、今ままで黙っていたぶりっ子した江ノ島くんが抱きついてきた。

「そんなぁ〜考えてたってぇ〜分からないものは分からないんだからぁ〜今日はいっぱいお話しよぉ〜?」
「で、でも…みんなが元に戻らなかったら困るのはみんなでしょ?」
「俺様達はこわりませんよ?だって、増えようとも俺様達はかわらないのですから!」
「苗木は俺達が増えたら困りますか?そうですよね…邪魔ですよね…」

俺様な江ノ島くんとキノコを生やした江ノ島くんが僕の意見を否定する。
僕だって、みんなと一緒に居られるのはすごく嬉しい…。

「でも、やっぱり僕は1人で色んな表情を見せてくれる江ノ島くんが好き。」

いつも会うたんびに性格の変わる江ノ島くん…きっと、人によっては面倒くさいとか思うんだろうけど、僕は1人1人全部江ノ島くんには変わりないし、全部が大好きなんだ。

「どの江ノ島くんが好きとかじゃないんだ…みんな合わせて江ノ島くんなんだもん。欲張りかもしれないけど、7人全員合わせて江ノ島くんの全部がすきなんだ!」

『苗木…』

「じゃあ、俺達全員が好きならこの愛…受け止められるよな?」
「え?あ、愛・・?」

そう言われて、キザな江ノ島くんにベッドに押し倒された。
昨日、あんなに布団の中で愛し合ったのにまたヤるの!?っていうか、朝からなんて!!

『苗木…愛してる。』

7人の声がはもって、僕の耳を侵してくる。

「や…あ…まっ!まだ、腰つらいん…やぁ!」
「大丈夫。ちゃんと面倒みてやるから」
「ひぃ…あぁー!!」




僕が次に目が覚めたの時には、江ノ島くんは1人になっていて、僕の辛そうな顔をニヤニヤしながら見ていた。
僕の腰と安眠の為にも、江ノ島くんは1人じゃないと困ると心の底から僕は思った。

END




ちょっと、短いのですが…江ノ島くんが全部キャラそれぞれに分かれちゃったらどうだろう…という妄想から書いてみました。
エロも入れたかッたのですが…文才がなくてダメだった/(^o^)\
今度、エロの部分だけ書こうと思います。

読んでいただきアリガトウござました。




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