答え合わせは数時間後

 今日、君に会えるのが楽しみで仕方がない。きっと君はまだ宿題が終わっていないのだと、どうしようもないため息をつきながら僕に言うのだろう。
 僕はそんな君に呆れた笑いを浮かべて、放課後に近所の図書館で残りの課題を手伝う約束を取り付ける。救いを見たかのように爛々と輝く君の瞳は簡単に予想出来て、その可愛らしさに思わず頬が緩んだ。

 本当に、君に会いたくてたまらない。
 そんなことを考えながら、僕は制服の最後のボタンをとめた。