SHUT UP!!!
※臨也がやたら長く喋ってるだけ



人ラブ!俺は人を愛している!なんてたって人には時に予想しないような行動にでるという面白さもあるし、逆に予想通りにいくこともあるじゃないか。生き物の中で人が唯一持つ感情、思い、思想……その中で交錯する人と人の関係、今まで築き上げてきたものが一言で崩れ去るこれほど予想できないものも無いだろう?俺は中でも堅い信頼関係を引っ掻き回すのは大好きさ!急に友人が信じられなくなるとか、敵だと思った奴に助けられて絆されたりだとか。一言だって簡単に騙されちゃうんだからね。だから俺は人に興味があるし研究したいと思ってる。だけどそれは『人』という全体の括りであって『人間』という一固体には興味は無い……筈なんだけどなぁ……とある少年に出会ってしまって最近その子のことばかりが頭を占めるんだよねぇ。おかしいなぁ。最初は珍しいのに興味があっただけなのかと思ったんだけど、でも、だんだん目的が変わって来てる気がするんだよね、興味じゃなくてもっと別の何か……あの子を俺だけのものにしたいっていうかあの子に触る奴はみんな切り殺したいっていうか…はは、この俺折原臨也が一人に執着してるなんて誰も想像しないでしょ?今まではそうだったんだからこれは例外だよねぇ…なんでだろうねぇ自分でもびっくりしちゃう位四六時中君のことを考えちゃうんだよ帝人くん。これはもう帝人くんを愛してるってことでいいのかな……あれ?そんな嫌そうな顔してるのさ?……でも考えてよ俺に個人として認識されるのは珍しいことだよ?自信持っていい、さぁ帝人くん俺はこれ位……いやもっと言いたいこともあるけどまぁいいや、ねぇねぇ帝人くん俺は帝人くんを愛してる!だったら帝人くんも俺を愛するべきだよねぇ?
「なんですかそのジャイアニズム理論は…僕はそんな重い愛はいりません」
君は呆れた顔も可愛いね、溜め息つかないでよ、まぁいいんだけど。
嫌だというなら何故ここまで付いてきたんだい?重い愛ならば黙って聞く必要だってないんだよ、帝人くん。
「あれはほぼ拉致でしょうが……僕に拒否権なんてありゃしない。はぁ……笑った顔がこんな憎らしいのは初めてですよ臨也さん」
「ふふ、それでも君は大した抵抗ナシに俺についてきた」
「……いつも以上に揚げ足取りますね」
「そんなに怒らないでよ。……いいかい帝人くん、大人はずるい生き物だ、君たちが思う以上にね」
…だから隙なんて見せちゃいけないんだよ、それは同情を引くためかもしれない。
もちろんこの顔も利用価値はあるしね。
「急に、そんな顔は卑怯ですよ……」
「あれ、ドキドキする?」
「しません近いです離れろこのやろー」
「……細いな。ちゃんと食べてるかい?」
「食べてます近いです」
「今日はずっと憎まれ口ばかり叩く気なのかい?……俺はそろそろ別の声も聞きたいかな」
「っ…へんたいめ……!」
なんとでも。そんな変態に喘かされるのは君なんだけどさ。
……うん。今日も可愛いね。






▼ オチてない。
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