あれがほしいの
あれ、黒ちん寝てんの?
――相変わらず貧弱、というかほっそい体だなぁ、髪の毛なんて無駄にさらさら…あ、でも寝癖ひどい。
……あれ、そういえば黒ちんの目ってどんな感じだったっけ?どんな、色だったっけ?忘れちゃった。気になるなあ、はやく、起きないかな。
「ん…、紫原、くん?」
あ、起きた。
薄い水色が少しずつ開いてってこっちを見る。
ああ、そうだこんな色だった。きらきら、薄く光る水色。
ビー玉、キャンディ、ロリポップ。甘い飴玉みたいな、それだ。
「?」
ぱちぱち瞬きするたびに見えたり見えなかったりする、それ。光の反射のきらきら甘い色。
あ、なんかお腹空いてきたかも。
「黒ちんはどんな味がするのー?」
「は?えっ…?」
「――……、」
……あれ、しょっぱい?
「な、何してるんですか…!」
「飴」
「飴?」
「黒ちんはしょっぱいんだね?」
「い、意味が分かりませんよ…っ」
pleese my sweet
▼ むらくろまじ天使。