上げて落とす
※かっこいい赤司くんはいません
幼なじみで赤司くんのことを征くんって呼ぶ黒子っちとかの妄想




――親でも殺す

そう鋏を光らせた赤司の圧倒的威圧にそこにいた誰もが動けずにいた。

――のも束の間。
いち早く正気に戻った黒子が殺気だだ漏れの真っ赤なシザーマンへつかつか歩みよっていく。

「ちょ、おい、黒子危ねって…」
「赤司くん、いえ、征くん!殺すなんて怖いこと言っちゃいけません!!」
「…へ、」
「ほらこの鋏もちゃんと緑間くんに返すこと!それで怪我したらどうするんですか!めっ!」

おいおいおいおい黒子のやろうは何やってんだ、征くんってなんだ赤司の名前か?つうかそんな言い方したら今度はお前がやられるんじゃねぇのしかもめってなんだカワイイな…じゃなくて子供じゃあるまいし、流石に赤司の逆鱗に触れるんじゃ…

「テツヤ…」
「そんな征くんなんてボク嫌いになっちゃいますからね」
「えっ、待って待って謝る!謝るから嫌いにならないでくれテツヤ!僕が悪かった!」
「...ボクに謝るんじゃなくて、火神くんに、でしょう?」
「火神くん、大丈夫ですか?」
「お、おう…?」

あのさっきまですごく黒いオーラを出していた赤司が黒子に言いくるめられているのにも驚きだし、のまま黒子の言う通り謝っているのにも驚きだ…っていうかなんかこっちくる凄い形相で。いや顔怖い顔超怖いこっちくんな

「火神、」
「お、おう」
「悪い」
「へ?」

は?なんだあいつ…は?まさか赤司がまさか黒子の言う通りにしたっていうことか?

「テツヤ!ちゃんと謝ったぞ、褒めて!」
「はい、よくできました」

さっきと相変わって黒子と幸せオーラをだす二人。
そういえばキセキの世代はなんだかんだ言って黒子に甘い気がする(黄瀬なんて甘いってレベルじゃない)このキセキの飼われよう、黒子って一体何者なんだ…?




▼征くんって呼ばれたとき内心めっちゃ嬉しかった。
征くんって呼んで置きながら嫌いになるよって脅す無意識な飴と鞭。
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