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言いたいことが溢れるようにあるというのに、唇の手前で立ち止まって出てこない。こんなにも静かに終わりは来るものだったか。

あのこの隣の
  ささめく春よ



about this story



いつだって許されたいことばかりだ


  1. 言葉にできても伝わらない感情の海
  2. 浅い息で夜に潜る
  3. ちぎれた白昼夢
  4. 感傷を喰らうにはおあつらえむきの夜


言葉にできない、いくつかのこと


  1. ぬるい夜じゃ駄目だ
  2. 羊の牙を尖らせましょう
  3. 水槽のそとで溺れるふたり
  4. 柔らかい嘘を愛でるひと


この青さがやがて灰になろうとも


  1. 緩やかに朽ちていく夜
  2. あの夜の独りぼっちを照らすのか
  3. 傷口を結んでも星座は繋がらない
  4. 好きの分だけ憂いておくよ


これを愛と呼ぶなら泣いてしまう


  1. あなたの青さがただ眩しい
  2. 砂上の夢を終わらず見ていたかった
  3. 君がよく口遊む呪い
  4. 溶けたのはあの日の残像


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