「しっかし反応遅いぞ、アレン」 「アクマの姿になってから戦闘態勢、死ぬ」 「ごめん…どうして二人は分かったの?」 「わかんじゃねェよ、全部疑ってんだ。自分に近づく奴は全部、ずっと疑ってる。昨日会った人間が今日はアクマかもしれない、オレらはそういうのと戦争してんだから。お前だってそんなことわかってんだろ、アレン。オレらはサ、圧倒的に不利なんだよ。便利な眼を持ってるお前と違ってさ、アクマは人間の中にまぎれちまう。オレや他のエクソシストにとって、人間は伯爵の味方に見えちまうんだなぁ」
僕は違う。そんな苦労はしていない。僕はアレンと似て霊眼で魂が視える、だから分かる。だから兎の言葉は訂正しよう。
「魂が視える眼…便利だけど辛い」 「「?」」 「アクマの魂は悲劇の産物。見るに耐えれないくらい辛い」
そして、それを上回るようにノア一族の魂は耐えれない。できれば人を疑って行動するエクソシストの方が幸せなのかもしれない。悠長に会話をしていると、僕たちを追いかけてきたAKUMAが攻撃をしてきた。
「ラビ!花火!!」 「ダイジョウブ!雑魚ばっかだ」 「この程度、余裕」
さて、千年公に囚われた哀れな魂を今、成仏させようじゃないか。
← →
▼MENU
| |