慣れた道を迷うことなく歩き、外に出て状況を見た瞬間溜め息を吐いた。本当、部屋に戻っていいかな?だって鬼の形相した神田ユウと奇怪な腕をした白髪が戦ってるんだもん。神田ユウが出てるなら僕の出番はないじゃん。門番は煩いしさ……。うん、帰っていいよね。よし、戻ろう。 決定すればすぐに行動。戦闘する二人を背中に向け、部屋に戻ろうとすると聞き捨てならぬ言葉が聞こえた。
「僕はホントに敵じゃないてすって!クロス師匠から紹介状が送られてるはずです!!」
"クロス師匠"僕はそのキーワードを復唱して立ち止った。可哀相に、借金がたんまりとあるんだろうな。紹介ってことは新しい入団者だと思われる。しかも送ったのがクロス師匠だ。この戦争のなかで重要の役割を果たす人物だと思われる。
「とりあえず僕に害がなきゃどうでもいい」
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