「円舞《霧風》!!!」 「この風はさっき戦ったエクソシストのメスの…ちくしょう何も見えねェ!!」
一匹
「どこだ、エクソシスト!!」 「ここだよ」
二匹
「くそ!たかが人間が!!」 「ただの人間、違う。僕たち、エクソシスト」
三匹
ロットーの空間から出てすぐに僕達は三匹のAKUMAを仕留めた。どうやらあいつ等は油断をしていたようで大した反撃も受けなかった。
「へぇ〜、エクソシストって面白いねェ」 「勝負だ、ロード」
AKUMAを破壊したその先には褐色色の女の子が居た。額に浮かび上がる聖痕。それは彼女が普通の人間ではないと表すのに十分なものだった。
「…アレンくん、あの子何?劇場で…見かけた子よね?…アクマ?」 「…いえ、人間です」
目の前の少女を見てから僕は辺りを見回した。いない……。僕が気絶する前に見たあの子はがいない。あれは彼女が見せた幻覚?いや、でもはっきりと彼女はそこに存在していた。見間違えるはずがない。
「 A L L E N 」
警戒しながら辺りを見ていると、突然少女が喋りだした。
「アレン・ウォーカー。"アクマの魂が見える奴"」 「!」 「実は僕、お前のこと千年公から聞いててちょっと知ってるんだぁ。あんた、アクマを救うためにエクソシストをやってんでしょぉ? 大好きな親に呪われちゃったから」
親からの呪い……。アレンの親は不在、確か代わりにアイツが……。なるほど、彼の左目はアイツがつけたものなのか。道理で普通じゃ考えられない左目を持っているわけだ。
「だから、僕ちょっかい出すならお前って決めてたんだぁ」
ふわりと微笑んだ。その笑みに僕の頭が危険を鳴らした。アイツはキケン。見た目に騙されてはいけない。
「おいオマエ」 「ハイ」 「自爆しろ」 「エ?」 「!?」
自爆……それってダークマターが消滅する……。ダークマターに囚われた魂は成仏されることができない。信じられないことをする。困惑している僕等をよそに、不思議なかさが「5レロ、4レロ……」カウントを開始した。「やめろ!!!」刻々とカウントダウンが進むと、アレンが構わず飛び出した。
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