薄暗いある空間に六人の影があった。
「甘くねェじゃんこのポンコツがぁ!!!このクソッ!ボケアクマ!甘くしろっつったろーが!!」
大きな体な男が怒鳴った。どうやら食べた卵が甘くなくて気に入らなかったようで、近くのAKUMA殴っていた。
「おいおい、食事中にグロいもん見せんなよ。剥けてんぞ」
細身でオールバックの男が冷静に指摘した。それに対して大柄の男は「帰る!お前達とは味覚が合わない」と不機嫌に怒鳴りながら帰る宣言。それを見て「ンだよ、卵くらい食えっての。この甘党!」オールバックの男が言い返し、一触即発。喧嘩しそうな雰囲気だった。
「落ち着きなよぉ。せっかくの家族でメシ食ってんだろぉ」 「そうだよー、クールダウンクールダウン♪」 「「なあ千年公?」」
スプーンを咥えてる少女と三つ編みの少女が仲裁に入った。全員の共通点、それは全員が全員、額に聖痕があった。
「気分直しにさぁ、そろそろ僕達をメシに誘った理由教えてよぅ」 「もしかして、そろそろ始動ってやつかなぁ?」
二人の言葉に黒の教団の敵《千年伯爵》は不敵に笑うだけだった。
「もーすぐ会えるね、花火ちゃん♪」
三つ編みの少女は、少女らしかぬニヒルな笑みを浮かべながら《光闇の巫女》と呼ばれるエクソシスト…敵の位置にいる花火の名前を嬉しそうに言った。
動き出す闇
(──っ!) (花火大丈夫ですか!?) (凄い汗よ!) (…なんでもない。(何?凄い嫌な予感がする……))
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