【アレン・ウォーカー収容完了しました】
アレンが捕まった。巻き毛室長はあろう事か、リーを守るためにアレンを犠牲にした。それならばコムリンを壊せば話が早いのにそれを譲る気もないらしく、吹き矢をアレンに命中させたのだ。そして、次に僕を狙ってきた。 「面倒……」そう呟くとますます逃げるのも面倒になって、僕は走るのを止めた。「花火逃げろ!!」そう叫ぶ科学班長の声を聞かないで僕は止まったままでいる。逃げるのが面倒になったから止まったんだよ。動くわけないじゃん。どうせなら炎架で破壊するとしよう。そう決め、コムリンと向かい合った時、突然の浮遊感に襲われた。そして気付いたときには大砲の先に立っていた。
「花火大丈夫?」 「助けなくてもよかった……」
リーに抱えられてるのを理解し、僕は言った。別にあれくらいどうってことないのにね。仲間意識が高くて助けなきゃとか思ったのかな?まったく、優しいこった。
「アレン、あの中……」
でも彼女が起きたなら僕が無駄な労働をすることがないだろう。アレンが居る場所を指で指すと、リーはイノセンスを発動してコムリンに向かっていった。 これでようやく僕は寝れるかな……。そう思って、僕は大砲の先に乗ったまま眠りにつこうとした。
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