真っ白な光が体を包みます。 視界を取り戻すと、全く知らない場所にいました。 「ここはどこかしら?」 「……知らない」 そこはまるで、子供の夢のような世界でした。 金平糖のような星空に、たくさんの甘い、お菓子のなる木。 じっとしていても仕方ないので、二人は歩き出しました。 てくてく。てくてく。二人は歩きます。 途中、何度か話しましたが、叩かれて終わりました。 てくてく。てくてく。 しばらく歩くと、不思議な池につきました。 池には、街が映っています。知らない街、知らない人が映っています。 「あー! 人だー!」 不思議な池。そんなことを考えていると、後ろから子供の声がしました。 どこか楽しげで、まるで珍しいものを見つけたような声。 「「ねーねー、本当に人ですか!」」 振り返った先には二人の少年。外見がそっくりなことから、双子だと推測できます。 とりあえず、自分たちが人間かということなら、そうだよと告げます。 それから、自分たちの状況を告げました。 不思議な光に包まれて、気が付いたらここにいたことを。 「元の場所に戻る方法、知らないかしら?」 ダメ元で、双子の少年に聞いて見ました。 すると驚くことに、方法を知っていたのです。 その方法は、こうでした。 『月の消えた夜、満月の池。日付が変わる頃に飛び込む。そうすれば元の場所に戻れる』 と。 二人は、月の消えた夜まで、双子の家にお世話になることにしました。 『夢の世界』 --- 同盟にて、星海様がコラボ小説を書いて下さりました!!緋色からは戯遊と珀露です。 童話調の物語の可愛らしい雰囲気とほんのりさせてくれる物語に一人仄々としていました。星海様の双子さん方も非常に愛らしくて癒されます! 全体の雰囲気も何処か幻想的で和みます!! この度は小説を書いて下さり有難うございます。 |