Z つまり、やっぱりあれだよな 俺は死んでも良かったと まっ罪人の牢獄だ所詮そんなもんなんだろうな。 なんだか急に馬鹿らしくなってきて、なんだか急に気が抜けた気がした。 なんだか無性に笑いたくなった。 なんでだろうな 「でさ」 そんな俺の心境を知ってから知らずか榴華は問題発言をした。 「篝火はん、サクリンのうちに住んでくれん?」 「「はぁ!?」」 抗議するのは見事息のあった俺と朔夜。 「だって、この間みててわかったわ、篝火はんはとーぉっても几帳面やろ? 朔夜は面倒くさがり屋でだらしないからなぁ。朔夜の面倒を見てほしいんよ」 「こういう時だけ俺を普通の名前で呼ぶな!!」 「えー、ええやん。それに篝火はんがいたら料理作ってもらえるし、生活習慣正しゅうなるやろ」 「いらん。俺は一人で充分だ」 「ええやん。ええやん。料理自分でつくらなぁいいし、掃除してくれるし、朔夜も汚いうちより綺麗なうちのほうがええやろ?」 二人で勝手に話を進めていく榴華と朔夜。 俺に拒否権とかその辺の権利は一切ないのだろうか。 「なぁ、たのみますー。篝火はん。朔夜の面倒みてやってくれい」 「なんで俺なんだよ」 「長生きしそーやからや」 どいつもこいつも、 「ええやろ?」 にっこりほほ笑む榴華にすっかり毒毛を抜かれてしまった。 「わかったよ」 「やりー!!」 子供のように無邪気にはしゃぐ榴華。何故そこまではしゃぐのか俺には理解が出来ない。 だが、理解しなくていいのだろう。 「ったく、……んじゃあ、宜しくな」 朔夜は諦めたのか手を差し伸べてくる。朔夜から手を差し伸べされるとは予想外だ。 「あぁ、宜しくな」 今度は差し伸べられた手を握ろう。 「どうせ、虚偽にでも言われたんだろ、お節介だよな……相変わらず」 人知れず朔夜が呟いたのが俺には聞こえた。虚偽とは一体誰のことだろうか。 その時の朔夜の言葉は何処か優しかった。 +++ 数日後 「おい!! 朔夜いつまで寝ているんだ!!」 低血圧夜行性の朔夜を朝起こすのに一日の体力を結構持って行かれた。朔夜の面倒を引き受けたことを少し後悔し始めたころ思い出した。 朔夜は俺と二つしか違わないことを。 [*前] | [次#] TOP |