第十話(6/7)
「水樹、結婚を前提にお付き合いしてくだせェ!!」
「…わかった。
一つだけ約束してくれる?」
「なんでィ?」
「非番の日は…その、で、デートしてくれる?///」
「もちろんでさぁ!!」
「ありがとう///」
僕は前より女の子らしくなれた気がする。
きっと総悟のおかげだ。
本当はこうやって男の子とデートするの憧れてた。
手を繋いで歩いたりとか…
でも、これからは総悟がそうやってしてくれるんだよね?
「水樹、さっきは順番が逆になっちまったけど…
これからは間違えねぇようにしやす。
だから、死ぬまで…いや、来世でも一緒にいやしょう」
「…来世って、総悟意外とロマンチストなんだね。
でも、そうなれたらいいね。」
僕はそう言って、総悟の手を握った。
総悟もそっと握り返してくれた。
なぜかそれだけのことなのに、嬉しくなった。
昼間、総悟の部屋で告白された僕は
その夜、一緒の布団で総悟と寝た。
もちろん、服を着て。
初めてお兄ちゃん以外の人と寝たけど、
総悟の寝像は思ってたより大人しかった。
ただ、朝起きたとき僕は部屋の隅にいてあれ?って戸惑ったけど。
END.
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