第十話(3/7)


「水樹、別に結婚は急がなくてもいずれはする。
今はお前の気持ちを素直に言えばいい。
だから、そんな悩むな。」

「お兄…ちゃん…」


お兄ちゃんは僕の不安はお見通しだったんだ…
だから、こんな珍しく真面目なんだ…

「ありがとう」


僕は心からそう思い笑みを浮かべた。
あ、お兄ちゃんにこうやって笑うのいつぶりだったかな?


「ん、水樹はそうやって笑ってるのがお兄ちゃんの幸せだ。」

「…やっぱシスコンだ。」

「あ、ヤベ…」

「まぁいいや、僕もいい加減お兄ちゃんから離れないとねー」

「離れるってなんだ?」

「こっちの話だよ。
お兄ちゃんは気にしなくていいよ」

「なんかすげー気になるんだけど…」


僕もお兄ちゃん程じゃないけど、ブラコンだったと思うんだ。
まぁ敢えて本人には言わないけどさ。

さて、気持ちも落ち着いたし今日も元気に市中見回りでも行きますかー

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