第八話(11/12)
「水樹、無事だったか。」
「一応、お兄ちゃんが助けてくれたんで。」
「そうか。」
「あ、そのお兄ちゃんは遊郭で遊んでくるそうです。」
「……お前よくそんな言葉サラッと言えるな。」
「小さい頃、一度だけお兄ちゃんと行ったことあるんで(笑)」
「どんな幼少期を過ごしたんだ!?」
「あはは。
じゃあ、僕は少し疲れたんでお風呂入って寝ます。」
「今日はゆっくり休めよ。」
「ありがとうございます。
じゃあ、おやすみなさい。」
「あぁ、おやすみ。」
僕はお兄ちゃんに感謝してた。
けれど、まさかそのお兄ちゃんに次の日あんなことされるなんてまだ知る由もなかった。
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