第八話(8/12)
疑問を持ちつつも、必死に刀を振るった。
せめて…総悟にバカにされないように。
笑われないように。
「水樹!!」
「!?、お兄ちゃん?なんで…」
「うわ、よそ見するな!!」
そこへ、何故かお兄ちゃんが来た。
「なんで?なんで来たの?」
「…やっぱ水樹が心配だったから。
いやぁ土方さんを説得すんの大変だったなぁ」
「…来なくたってよかったのに。」
「だって、負けてんじゃん。」
「違う!
様子見てたの!!
隙がないか探してたの!!」
「はいはい。
神威さん、水樹の代わりに俺と勝負して下さい。」
「それは怜也のお願いでも聞けないな。」
「…水樹、頑張れ」
「切り替え早っ!!」
とりあえず、お兄ちゃんのおかげで少し落ち着いた。
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