第八話(7/12)



「筋はいいね。
ちゃんと当たりそうなとこ狙ってる。
今のは少しヤバかったよ。」

そう言いながらも、まだ余裕の笑みを浮かべている。

一応、距離を取らないと僕が危ないんだよね…


「もう終わり?」

「カウンターは嫌です。」

「じゃあ、普通に…」


キンッ
キンッと金属音が鳴り響く。

このまま押されるとちょっとヤバい。


「怜也よりやっぱり弱いね。」

「!?…お兄ちゃんと比べるな!!」


僕は悔しかった。
だけど、それは事実。
どうして僕はこれ以上強くなれないんだろう?

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