第八話(6/12)
「じゃあ、行こうか。」
僕は神威の後に続いて、屋根の上に上った。
「準備はいいよね?」
「はい。」
僕が返事をした瞬間、
すぐに神威の足が飛んできた。
「うわっ」
「避けるなんてさすが。」
危なかった。
あと数秒反応遅かったら当たってた…
「武器無しで強いとか、ちょっと羨ましいな…」
「水樹も武器無しでやる?」
「刀が無かったら神威さんのこと斬れないですから。」
「あはは、そっか。
じゃ、その刀折れば武器は無くなるよね?」
「この刀は僕の自慢の愛刀なんでそんな簡単には折れないです。」
「ふーん。」
僕は刀を両手で持ち直して、神威に振り下した。
もちろん、すぐに当たるなんて思ってないけど…
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