第八話(4/12)



「「じゃんけん…」」


僕と神威はジャンケンを始めたけど、なかなか勝負が決まらない。


「水樹、いい加減降参したらどう?」

「それは僕の台詞です。
神威さんこそ諦めたらどうですか?」


「それはヤダな。」

「このままだと、また大事な人を…
大事な人達を失う…」

「水樹…」

「で?
大事な人を失うから?
だから水樹はどうしたいの?」

「僕は…神威さんを…
いや、神威を斬る!!」

「へぇ…
俺を斬る、ね。」


僕は思い切って言ってしまった。
けれど、後悔はない。
大事な人のためなら、なんだってできる。
なんだって…

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