第六話(2/7)



「俺はあの人の命令でここに来た。
お前をあの人の所へ連れて行くために。」

「…だから、また真選組を出て一緒に暮らそうなんて言い出したんだ。」

「まぁな。」

「で、なんで今更あの人が僕に用があるの?」

「さぁ…それは俺も知らない。
ただ一つ言えるのは、真選組の命運って奴がお前にかかってるってだけだ。」

「…何?プレッシャーかけてるの?」

「事実だ。
ま、どっちにしろ…
あの人が動いたら、誰にも止められない」

「あは…安心してよ。
あの人がどれだけ強いか知ってる。
それに、僕はここから出るつもりもない。
だから…
あの人が、【神威】が動くんだったら僕も気を付けないとね。」

僕は久々にその名前を口にした。
すごく新鮮だったけど、正直怖くなった。

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