第三話(3/7)



「へぇ、水樹に兄弟がいるなんて初耳でィ」

「沖田には言ってないから」

「俺にはってことは…
近藤さんや土方さんは知ってたってことかィ?」

「まぁ」


なんで沖田コノヤローに言わなきゃいけないんだ?

あ、沖田のうつってるし…


「なんで…なんで俺には教えてくれなかったんでィ?
そしたら、もっと…もっと早く」

「沖田?」

「もっと早く…
彼氏って挨拶でき…った!
水樹叩くことねぇだろィ?」

「少しでも罪悪感を感じた僕がバカだった…」


そうだ、沖田なら平然と何でも言えるんだった…
危ない危ない。

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