第一話(6/8)



見回りは至って順調で、夕方まで暇つぶしをしていた。
それから、屯所に帰って原田さんから頼んだものをもらった。

「土方さん、買ってきました」

「ああ、悪いな」


土方さんにマヨとタバコを渡した。
沖田に見つからないうちに、お風呂に入りたかったが…
やっぱり叶わなかった。


「水樹、ちょいと付き合ってくんねぇかィ?」

「やだ」

「…即答かィ」

「だいたい、僕はこれからお風呂に入るんだから」

「一緒に…」

「誰が一緒に?
沖田なんかと誰が入るか。
気持ち悪い…」


僕は沖田をさっさと振って、浴場に向かった。

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