第一話(1/5)
今日も、日課で空を見に外へ出かける。
そして、彼も僕に付いてくる。
「銀さん、なんでいつも付いてくるんですか?」
「あー?
別に、俺も空が見てェから…」
「そうですか。
じゃあ、僕は僕の見たいところで見るんで。」
「あ、おい!」
銀さんが、なんで付いてくるのかはわからない。
けど、たまには一人になりたい時だってある。
それを少しは察してほしい…
現在進行形で。
「ん…」
僕は、空を見る時は必ず、
空に手を伸ばす…
届くような気がするから。
届かないってわかってても…
雲が掴めないってわかってても…
手を伸ばしたい…
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