第二話(8/9)
「ああ。
俺、思わず姉上を思い出しちまいやした。」
「…僕は大事な人を思い出しました。
あの人に初めて褒めてもらったことが、行儀がいいってことだったんで。」
「そうかィ。」
それから、いろいろな話をした。
仕事の上司や、仕事の上司や、仕事の上司や…
って、あれ?
でも、みんな違う人だしいっか。
「ごちそうさまでした。」
「ああ。
アンタと話してて楽しかったぜィ」
「僕も楽しかったです」
「また、一緒に飯食いに行きやしょうねィ」
「はい」
この日は、僕にとって新鮮な一日だった。
運命とまでは言わないけど、
大事な友達が出来た気がした。
多分、年上だろうけど…
あとがき→
- 16 -
[*前] | [次#]
ページ:
戻る