第二話(7/9)



「お待たせしました」


漸く、注文していたものがテーブルに運ばれてきた。


「いただきます。」

「ああ」


僕は、素直に食べ始めた。
けど、沖田さんはすぐには食べようとしなかった。

理由はわからないけど…


「…沖田さん?」

「なんでィ?」

「食べないんですか?」

「いや、アンタがあまりに行儀が良すぎて、
なんか食べづらくなったっていうか…」

「そうですか?」


僕は、また彼を思い出してしまった。
彼に最初に褒められたのが、行儀がいいってことだったから。

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