第二話(3/9)
「何のことですか?」
僕は必死に知らないフリをした。
「何って…
俺の小言聞いたでしょ?」
「…何のことですか?」
「はぁ、アンタにはわかんねぇでしょうねィ…
過去しか見れねぇ奴の気持ちなんて。」
僕は青年の言葉に、思わず言ってしまった。
「わかりますよ。
僕も2年前に大事な人…死んじゃいましたから。」
「そうかィ…
俺は姉上が死にやした。」
なぜか、青年も教えてくれた。
「あ、俺これから飯食いに行くとこなんですが、
一緒にどうですかィ?」
「…会ったばっかの人に誘われても嬉しくないです。」
「随分とハッキリした姉ちゃんだねィ…
俺は沖田総悟、真選組一番隊隊長でィ。」
「真選組…武装警察ですか…」
「そうそう。」
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