仲良しこよし。(2/3)



「神楽ちゃんじゃないなら、やっぱり銀ちゃんだよね?」

「……そうでーす。
俺が食べましたー」

「何その投げやりな態度。
ふざけてんの?」

「俺はこう見えて結構マジメなんだよ?
自分の気持ちにはすっごく正直だし?」

「自分の気持ちに従って、私のプリンを食べたました…と?」

「だから?」

「銀ちゃん、いくら食べたくても勝手に食べるなんてヒドイよー」

「お前に言ったところで、俺の目の前で美味そうに食うだけで一口もくれないだろ?」

「当たり前じゃん。
私のだもん。」

「ほらな、ほらな。
だから俺は黙って食った!」

「そこ勝ったように言わない!
でも、人のもの勝手に食べるってことは自分も誰かに勝手に食べられることになるんだよ?」

「は?」

「ほら、今だって神楽ちゃんが…」

「あー!!
神楽、お前俺の大事に大事にしてた…チョコ食うな!」

「私が気付いたおかげで全部食べられずに済んだね。」

「そうだな。」


俺と名前は、喧嘩していたことを忘れてしまった。


あとがき→

prev next

- 75 -

back
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -