思い出。(4/6)
「そうか…
幸せになれよ?」
「せっかく、好きだって…
守ってくれるって言ってくれたのに…
ホントにごめんなさい。」
「気にすんなって。
銀さんはそんなことで凹みません。
もし、お前が他の奴と結ばれても…
心は俺とも繋がってる。」
「銀ちゃん…」
「だから、何かあったらここに来い。
いつでも面倒みてやる!」
「ありがとう…」
「あ、もし結婚決まったら、式に呼べよ?
きっと豪華な飯とか並んでんだろ?」
俺は、くやしさを紛らわすために名前を笑わすようなことばかり言った。
悲しい顔を見たくなかったから。
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