両想い。(1/8)
俺は昔から名前の事が好きだ。
もちろん、今も。
でも、名前は俺のこと好きって言いながらも目は銀八や土方とか他の奴らばかり追いかけている。
昔はよく俺のこと沢山見てくれてたのに…
俺は、思わずため息をついた。
「総ちゃん、何ため息なんかついてるの?
あ、好きな子に振られたとか?」
「…そういうアンタは好きな奴に告白したのかィ?」
「告白ぅー?
私、告白はされるものだって思ってるから。
自分からは絶対にしないなぁ…」
「そういやぁ、昔も同じこと言ってたような…」
「そうだっけ?」
俺は、少し勝機が出たことに喜んだ。
もちろん、心の中で。
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